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イベントレポート

エンジニアが「今触れたい」技術を気軽に体感! 機材を無料でレンタル可能なリクルートテクノロジーズのオープンスペース「アドバンスドテクノロジーラボ」

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 VRをはじめとする新しい技術は日々進化を続けている。それらを試し、自らの手で新しいプロダクトを生み出したいエンジニアも多いだろう。しかし、開発には高価な機材が必要であるため、アイディアを形にするハードルも高いのが実情だ。そのようなエンジニア・クリエーターを支援するため、リクルートテクノロジーズは機材を無料で貸し出し、開発の場を提供するオープンイノベーションスペースを開設。そのオープニングイベントを取材した。

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エンジニアがアイディアと技術を形にする手伝いを

 まず、リクルートテクノロジーズの執行役員であり、オープンイノベーションスペース「アドバンスドテクノロジーラボ(以下、ATL)」の所長でもある米谷修氏が施設の紹介を行った。

 ATLは恵比寿駅から徒歩十数分、閑静な住宅地の近くにある。リクルートテクノロジーズのR&D部門のオフィスも兼ねており、米谷氏はこの場所を非常に気に入っているという。

株式会社リクルートテクノロジーズ 執行役員 米谷修氏
株式会社リクルートテクノロジーズ 執行役員 米谷修氏

 施設を立ち上げたきっかけについて、米谷氏は次のように話す。

 「ATLは研究開発だけではなく、外部に向けたイベントを毎年行っています。イベントを通じて私たちの取り組みを世の中に発信し、フィードバックをもらうためです」(米谷氏)

 この取り組みは2013年から始まり、これまで野球場でのプロジェクションマッピングや、レストランでのウェアラブルデバイスを使った接客システムの実証、大規模なVRイベントなどを行ってきた。

 その中でも特に好評だったVRのイベントには最新機材を多く取り入れ、非常に高額な予算が使われたという。

 「VRの機材は日々新しいものが出てくるので『それらを全て試したい』といった気持ちがありました。私は学生やベンチャー企業のエンジニアと接する機会も多かったのですが、彼らも同じ思いを持っているようでした。ただやはり、高価な機材は敷居が高いと。アイディアと技術はあるのに、実践する環境が整っていない問題がありました。これらを解決しようと、私たちは考えました」(米谷氏)

 その思いを形にしたのが、無料で利用できるこのオープンイノベーションスペースなのだ。

施設利用料は無料!――「本当に?」

 次にタレントの池澤あやか氏と米谷氏が、対談形式でさらに詳しい施設の紹介を行った。

タレント 池澤あやか氏と米谷氏
タレント 池澤あやか氏と米谷氏

 まず、池澤氏は施設利用料が無料であることについて言及。機材が充実しているにもかかわらず、無料で利用できることについて驚いていた。

 施設の利用には「ATL客員研究員制度」への登録が必要となり、制作実績がATLのWebページ上に公開される。(登録は公式Webページで受け付けている)そこで気になるのが著作権などの権利は誰に帰属するのか、といった点だ。

 それについても、米谷氏は「私たちが管理することはありません」と答える。

 「『この場所(ATL)を使って作ったものである』ことをWebサイト上で発表させていただく場合はありますが、他に私たちが何かするつもりはありません」(米谷氏)

 施設を無料で利用可能なのは、リクルートテクノロジーズがオープンイノベーションを志向している、ということとも関係している。

 米谷氏はハチドリと花の関係性を例に挙げ、次のように語る。

 「ハチドリは花の蜜を吸うためにどんどん進化して、くちばしが伸びていきました。一方で花も、ハチドリに蜜を吸ってもらい、花粉を媒介してもらうために花びらを大きくしました。持ちつ持たれつで双方が進化している。これを共進化といいます。私たちはこの場所を使って同じことを実現したい。互いに進化するのであれば、別にお金を取る必要もない。私たちにもメリットがあると考えています」(米谷氏)

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この記事の著者

森山 咲(編集部)(モリヤマ サキ)

EdTechZine編集部/CodeZine編集部所属。映像系美大生、組み込み系ソフトウェアエンジニアを経て2016年10月に翔泳社へ入社。好きな色は青色全般。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/10303 2017/07/24 14:00

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