メインのシステム開発に集中できる、超高速開発ツールMagic xpa
マジックソフトウェア・ジャパンが提供する、「Magic xpa」はWeb、モバイル、およびデスクトップのビジネスアプリケーションを簡単かつ迅速に作成できる超高速開発ツールである。ミック経済研究所の「DX実現に向けたソリューション市場動向 2019年度版 ~レガシーマイグレーション&ローコードプラットフォームの現状と方向性~」によると、実行エンジン型開発ツールの販売実績で4年連続トップシェアを獲得している。
Magic xpaの特徴の一つ目は、開発者がシステムに必要なビジネスロジックの実装に集中できることだ。アプリケーション開発の場面において欠かせないコーディング作業の中でも、機械的、低レベルの処理はMagicエンジンが行うので、コーディングが不要だ。「これは実行エンジン型の開発ツールだから実現できること」とマジックソフトウェア・ジャパン マーケティング部部長の渡辺剛氏は説明する。
二つ目の特徴はクライアント/サーバ型アプリケーション、Webアプリケーション、RIA(Rich Internet Application)と、多様なアプリケーションの構築ができること。もちろん、WindowsやAndroid、iOSといったプラットフォームも選ぶことはない。「Magic xpaなら、マルチデバイス対応のアプリケーションの開発も1人でできるようになる」と渡辺氏は話す。アプリケーションの移行も容易に行える。
三つ目の特徴が、メタデータ指向の宣言型プログラミングを採用していること。下図を見ればわかるとおり、リポジトリの中で共通項目・共通部品、データ、プログラムを定義し、設計していく。
「リポジトリの中に設計図があると考えてもらえればよい」と渡辺氏。これにより超高速な開発が可能になる。例えば、プログラムの設計では、下図のようにプルダウンでコマンドを選択するなどして、基本的なロジック、画面フォームを定義できる。
富士通 マーケティング戦略本部 MetaArc戦略統括部 コラボレーション推進部部長 芝崎英行氏は、これを「画面上で、GUIベースでフォームを作り、データを指定し、こういう処理をしますと定義をしてあげればアプリケーションができてしまうほどの簡単さ」と表現する。
もたらす効果はコーディングの簡略化だけではない。カスタマイズ性、メンテナンス性に優れたアプリケーションが開発できる。「例えば『この計算処理を変えたい』といった場合でも、リポジトリの設定を変えるだけ。何よりうれしいのは、その変更処理がシステム全体に及ぼす影響もわかることです。各機能の開発担当者とコミュニケーションをとったり、膨大なドキュメントを見返したりする必要もありません」(渡辺氏)
一部の変更が各リポジトリやデータベースに、自動的に継承される仕組みになっており、手作業で修正した場合の間違いを防げる。
こういった特徴が、“超高速”な開発を実現する。そんなMagic xpa最大のメリットは開発者1人当たりの生産性が5~10倍に向上することだという。人員コストが削減できるだけではない。人数が増えると、それだけコミュニケーションに費やす時間も増えるが、その工数も削減できるわけだ。
また、基本設計ができた段階からメイクができるため、プロジェクトの早い段階でプロトタイプが見せられることもメリットだ。「お客さまとのギャップ、足りないものをコミュニケーションしながら埋めていくことができる。手戻りも発生しにくくなる」(渡辺氏)
さらに、XML構造のアプリケーション・メタデータなので、コンパイルなしでMagicエンジン上で実行される。メイクと単体テストを瞬時に反復実行できるため、テスト工数も削減できる。