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「AWS re:Invent 2019」参加レポート

AWS re:Invent 2019参加レポート(1)~驚異的で熱狂的なエコシステムを形成したAWSの今と未来~

「AWS re:Invent 2019」参加レポート(1)


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 パブリッククラウドの最大手AWSの世界最大イベント「AWS re:Invent」が12月2日から5日間にわたり、アメリカのラスベガスで開催されました。今回で8回目となる同イベントに参加したメンバーがイベントの様子と主なセッションの内容をレポートします。本イベントは数多あるITベンダーのイベントの中でも世界最大規模であり、世界中から65,000人が参加し、日本からも1,700人が参加しました。期間中はラスベガスのメイン通りに面した大半のホテルを本イベント向けに確保され、さながらラスベガスをハイジャックしているかのようでした。本参加レポートでは、4回開催されたKeynote(貴重講演)を中心に振り返ることでAWSの今と未来をお伝えします。

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AWS re:Inventとは

 AWS re:Inventとは、AWSが年1回開催する世界最大のAWSイベントです。今回で8回目となる本イベントには、年々参加者が増加し、世界中から65,000人、日本から1,700人が参加しています。JTBが本イベントへの参加ツアーを企画・運営していますが、イベント3か月前の9月頃には売り切れてしまうほど人気でした。イベント期間中はラスベガスのメイン通りに面した大半のホテルが本イベント向けに確保され、まるでラスベガスをAWSがジャックしているかのようでした。また、イベント期間中は、ラスベガスやアメリカの西海岸行きの飛行機およびラスベガスのホテルが通常の料金とは比べ物にならないほど高騰していました。

 米国駐在経験もあり、ITイベントに数多く参加している筆者ですが、ここまでの規模かつ熱狂的なイベントには参加したことがありません。ITイベントの多くは後半になると帰る人も増え、少し閑散としてくるのですが、本イベントは連日朝8時頃から深夜まで続き、セッションも多くが満席となり入室できないものが数多くありました。4回あるKeynote(基調講演)もすべて事前予約制ですぐに満席となってしまい、会場に入れない参加者が続出していました。

 本イベントの特徴的な所として、AWS社員が少ない点が挙げられます。通常のITイベントはイベント主催ベンダー社員の参加者も非常に多いのですが、AWSではかなり厳しく社員の参加に対して制限をかけているそうです。1人でも多くの開発者やパートナーに参加して欲しいというエコシステムを大事にするAWSの心遣いが伺えます。

 re:Inventは、新しいサービスや既存サービスのアップデートを発表する場としても有名であり、今回も数多くの新しいサービスが発表されていました。セッションや展示会だけでなく、開発者やパートナー向けのさまざまなセッションやイベントも豊富に用意されていました。

4つのKeynote(基調講演)

 re:Inventでは、それぞれ傾向の異なる4つのKeynote(基調講演)が用意されています。初日は夜7時30分からはじまり、VPのPeter DeSantis氏によるMonday Night Live。2日目はCEO Andy Jassy氏による新サービスの発表を中心としたKeynoteであり、本イベントの目玉として毎回注目されています。3日目は、Global Partner SummitのKeynoteであり、パートナー向けの取り組みを紹介しています。4日前は、CTO Dr. Werner Vogel氏による技術的な取り組みを中心に紹介するKeynote。それぞれのKeynoteで、関係するさまざまな事例も併せて発表されています。以降は、4つのKeynoteをそれぞれ紹介します。

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この記事の著者

本橋 賢二(NTTデータ)(モトハシ ケンジ)

米国駐在時に、OpenStackやOpen Compute、Open Networking Foundationなど、クラウド(IaaS)に関するオープンイノベーションに取り組む。特に、OpenStackは創設メンバーの一人として設立当初より深く関わり、Austinで開催されたOpenStack初回...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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