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AtCoder調べ「IT人材採用に関する調査」実施、60%以上の採用担当者が理想のIT人材を採用できていない

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 プログラミングコンテストを運営するAtCoderは、企業のIT人材の採用に関わる人(以下、採用担当者)を対象に実施した「IT人材採用に関する調査」の結果を、3月31日に発表した。

 同アンケートは、2020年3月5日~3月9日の期間にインターネット上で実施され、IT人材採用を行っている企業に勤め、業務でIT人材の採用に関わっている人、300名の有効回答を得ている。

 「あなたの企業でIT人材不足を感じていますか?」と聞いたところ、IT人材不足を感じているIT人材採用担当者は約82%であることが明らかになった。

「あなたの企業でIT人材不足を感じていますか?」
「あなたの企業でIT人材不足を感じていますか?」

 また、約63%の採用担当者が、理想とするIT人材を採用できていないと答えており、IT人材のミスマッチが起きていることが分かった。

「理想としているIT人材を採用できていると感じていますか?」
「理想としているIT人材を採用できていると感じていますか?」

 さらに、IT人材採用担当者の約60%はプログラミングの業務経験がなく、IT人材採用担当者の44%はプログラミングの知識・経験が全くないと回答した。

「あなたご自身は、業務に関連するプログラミングの知識・経験をお持ちですか?」
「あなたご自身は、業務に関連するプログラミングの知識・経験をお持ちですか?」

 そのほか、プログラミングの業務経験・知識がないIT人材採用担当者の約73%は、理想とするIT人材を採用できていないと回答した。

理想のIT人材を採用できていない、プログラミングの業務経験・知識がないIT人材採用担当者は約7割
理想のIT人材を採用できていない、プログラミングの業務経験・知識がないIT人材採用担当者は約7割

 IT人材採用担当者の全体76%が他の職種の採用に比べ、IT人材の採用判断が難しいと感じており、その上位3つは「応募者数が少ない」(44%)が最多で、次いで「スキルを判断する定量的・客観的指標がない」(39%)、そして「採用側にITの知識がなく判断しにくい」(35%)だった。

「IT人材を採用する際、どこに難しさを感じますか?」
「IT人材を採用する際、どこに難しさを感じますか?」

 IT人材採用時にコーディングテストを課すなど、IT人材確保に真剣に取り組む企業ほど、ITスキルや採用側のIT知識不足に難しさを感じており、その50%が求職者のスキルを把握する定量的・客観的な基準がないことを、採用判断が難しい原因としていることが分かった。

 また、採用時に重視していることについて、全体では、「面接時のコミュニケーション力」(50%)が第1位、「プログラミング関連の業務実績」(48%)が第2位、「面接時の印象」(43%)が第3位となった。

 一方、IT人材採用に積極的な企業では、「面接時のコミュニケーション力」(55%)が最も多く、次いで「プログラミング関連の業務実績」(55%)、そして「基本情報技術者などの資格の有無」(42%)といった結果になっており、面接時の印象より業務実績や資格の有無など、プログラミングスキルに関連する内容を重視していることが分かった。加えて、採用時に業務実績・スキルを重視する企業ほど、理想とするIT人材を確保できていることが伺えた。

「IT人材を採用する際、どのような点を重視していますか?」
「IT人材を採用する際、どのような点を重視していますか?」

 採用担当者の79%が、IT人材の採用フローの見直しが必要と回答している。「IT人材採用の質を向上させるために効果的な手段は何だと思いますか?」と聞いたところ、「社内のIT人材が面接に参加する」(42%)が最も多く、次いで「IT人材が要望する待遇・環境を用意する」(35%)、「自社の事業内容や、IT人材の業務内容を知ってもらうための活動」(34%)、「IT人材と他の職種とで別の採用フローを設ける」(33%)と僅差で続いた。

 一方、IT人材採用時にコーディングテストを課すなどIT人材確保に真剣に取り組む企業では、「社内のIT人材が面接に参加する」(51%)が最多で、次いで「IT人材と他の職種とで別の採用フローを設ける」(48%)、そして「IT人材が要望する待遇・環境を用意する」(44%)や「プログラムを書く能力を把握するための試験を実施する」(43%)といった回答が挙がるなど、待遇面の見直しと、より正確なスキル把握のために採用フロー・面接方法の見直しを挙げる傾向が見受けられた。

「IT人材採用の質を向上させるために効果的な手段は何だと思いますか?」

「IT人材採用の質を向上させるために効果的な手段は何だと思いますか?」

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