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【新刊紹介】『独習Python』発売、Pythonをしっかり学びたい方向けの骨太の入門書

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 CodeZineに寄稿いただいている執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表の山田祥寛さんによるPythonの解説書『独習Python』が6月22日に刊行されました。「Pythonという言語をしっかり・きっちり学びたい方」に向けた骨太の入門書です。

 本書は、プログラミングの初学者に向けたPythonの入門書です。Pythonの基本的な言語仕様から、標準ライブラリ、ユーザー定義関数、オブジェクト指向構文、モジュールまで、サンプルプログラムを例示しながら詳細かつ丁寧に解説します。解説→例題(サンプル)→理解度チェックという3つのステップで学習を進めます。

担当編集者からのコメント

 プログラミングやIT技術の入門書として長年好評をいただいてきたシリーズ「独習」に『独習Python』が加わりました。

 これまで『独習PHP』『独習C#』『独習Java』などをご執筆いただき、丁寧でわかりやすい解説で定評のある山田祥寛氏による、渾身の一冊――Python入門書の決定版です。

 独習シリーズのコンセプト「書きながらおぼえる」を存分にいかしながら、「コードを書く」→「実行して結果を確認する」ことで、Pythonのプログラムをどのように書けばよいのか、そして書いたコードがどのように動くのかがわかる一冊に仕上がっています。

 Pythonの入門書が数あるなか、本書は568ページ、「Pythonという言語をしっかり・きっちり学びたい方」に向けた骨太の入門書です。

 学習環境の構築手順から、型や演算子、制御構文といった基礎文法から始めて、標準ライブラリ、ユーザー定義関数、オブジェクト指向構文、モジュールの使い方まで、「Pythonでプログラミングを行う際に必要な知識・概念・機能」「フレームワークやライブラリを使う前に押さえておくべき知識」を無理なく一通り学べる構成になっています。

 ぜひ手を動かしながら・試しながら、本書を読み進めていただき、Pythonによるプログミングの楽しさを感じでいただければさいわいです。

一般読者からのコメント(そらさん)

 プログラミングを独習というと

  • わからなくなった時に聞ける人がいないからやっぱり不安
  • 他の参考書でも挫折した

という思いもありました。

 しかし、「独習シリーズ」はJavaやC++、C#にRuby on Rails、そしてPHPなど幅広いプログラミング言語で発売されていて、再販されているものもあるので表紙から安心感がありました。

 独学向けのプログラミング本というと、「変数やデータ型・演算子・関数・オブジェクト指向の基礎」といった流れで説明されている本が多いと感じていましたが、本書はより広い領域を網羅していて、他の似たような参考書と比べてまず価格面でコストパフォーマンスの高さに満足です。

 1章のイントロダクションでは、開発環境を丁寧にWindows・macOSの両方で書かれていて、Jupyter Notebookの使い方も説明されていたのが印象的でした。

 2章では変数・データ型、3章は演算子、4章は制御構文と、ここまでは一般的なプログラミング本と構成は似ています。

 良かった点としては、理解しにくい制御構文はフローチャートを使った視覚的な説明もあり、Pythonだけでなくプログラミング全体に役立つ方法を知ることができたもの有益でした。

 5~7章は標準ライブラリで、そのボリュームの多さに驚きましたが、Pythonならではの豊富なライブラリを活用できるようになるために、読者のことを考えて盛り込まれた章だと思いました。

 8・9章がユーザ定義関数でより自由にプログラムを書けるようになり、10・11章でオブジェクト指向構文を学んでフィナーレという形です。

 練習問題も多すぎず少なすぎず、各章に適切にあり、独習向けとPythonの特徴についてよく考えられて練られた構成が、本書の魅力だと感じました。

 全体を通しては

  • Note
  • コラム
  • エキスパートに聞く(Q&A方式)

という項目が設けられていることで、注意事項・補足事項・初心者がつまづきやすいポイントを緩急つけながら、学べました。

 Pythonは機械学習にも適している他、基本情報技術者試験の問題で選択できるようになったり、これから使われる機会も増えてくる言語だと書かれていました。

 このタイミングで独習シリーズに加わり、本書は入門書から専門書や技術書レベルまでレベルアップしたい読者にぴったりだと思います。

仕様

  • 書名:『独習Python
  • 著者:山田祥寛
  • 出版社:株式会社翔泳社
  • 頁数:568ページ
  • 定価:3000円(+税)
  • 色数:1色
  • 刊行日:2020年6月22日

目次

第1章 イントロダクション
  • Pythonとは?
  • Pythonの歴史と現状
  • Pythonアプリを開発/実行するための基本環境
  • Pythonプログラミングの基本
  • Pythonの基本ルール
  • 開発/学習の前に押さえておきたいテーマ
第2章 Pythonの基本
  • 変数
  • データ型
第3章 演算子
  • 算術演算子
  • 代入演算子
  • 比較演算子
  • 論理演算子
  • ビット演算子
  • 演算子の優先順位と結合則
第4章 制御構文
  • 条件分岐
  • 繰り返し処理
  • ループの制御
  • 例外処理
第5章 標準ライブラリ【基本】
  • ライブラリの分類
  • 文字列の操作
  • 日付/時刻の操作
第6章 標準ライブラリ【コレクション】
  • シーケンス型
  • セット(集合)型
  • 辞書(dict)型
第7章 標準ライブラリ【その他】
  • 正規表現
  • ファイル操作
  • ファイルシステムの操作
  • HTTP経由でコンテンツを取得する
  • その他の機能
第8章 ユーザー定義関数
  • ユーザー定義関数の基本
  • 変数の有効範囲(スコープ)
  • 引数のさまざまな記法
  • 関数呼び出しと戻り値
第9章 ユーザー定義関数【応用】
  • デコレーター
  • ジェネレーター
  • 関数のモジュール化
  • 非同期処理
  • ドキュメンテーション
第10章 オブジェクト指向構文
  • クラスの定義
  • カプセル化
  • 継承
  • ポリモーフィズム
第11章 オブジェクト指向構文【応用】
  • 例外処理
  • 特殊メソッド
  • データクラス
  • イテレーター
  • メタクラス

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この記事の著者

CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/12510 2020/07/10 16:41

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