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世界の視点で見る、ソフトウェア開発の未来

5G、エッジコンピューティング、マイクロサービス……開発者が最新のテクノロジーについて知るべきこととは

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 本連載では、米GitLabのブログ記事を和訳し、開発者が知っておきたいソフトウェア開発の将来について、全4回でお届けします。前回では、変化する開発者の役割とこれから開発者に期待されることが語られました。今回は、5Gやエッジコンピューティングなど、開発者が把握るすべき最新技術について語られます。

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はじめに

 5G、エッジコンピューティング、マイクロサービスなどの最新テクノロジーがまもなく主流になります。私たちは、十数人のDevOpsプラクティショナーとアナリストに、開発者が今日から理解し始める必要のあるテクノロジーについて尋ねました。

 これまで私たちは5Gやエッジコンピューティングのような将来のテクノロジーについてずっと話してきましたが、いよいよその将来が現実になりつつあり、こうした最新技術を開発者が把握すべき時がきたと考えています。

成熟したエッジコンピューティング

 市場調査会社Statistaによれば、急成長しているIoT市場は、2019年に2120億ドル規模、2025年には1.6兆ドル規模に達すると予測されています。これはエッジコンピューティングが予想よりも早くDevOpsチームの元へ登場する可能性があるということです。エッジコンピューティングは演算能力を得るためにクラウドに手を伸ばす必要がないよう、アプリケーション内(または「エッジ」上)に処理能力を置くことを開発者に要求するでしょう。

 DevOpsソリューションを提供するRed Hatでソフトウェアエンジニアを務め、GitLab Heroでもあるカルロス・エドアルド・アランゴ・グティエレス(Carlos Eduardo Arango Gutierrez)氏は、「現在のエッジコンピューティングは主に通信事業者に限定されていますが、3~5年後にはフロントエンド開発者がこれに対処する必要があります」と述べています。また、「Red Hatにおける私の仕事の一部は現在、多数のIoTとエッジコンピューティングで占められています。すべてのKubernetes開発者はこれについて考える必要があると思います」と彼は指摘します。「開発者はネットワーキングだけでなく、これをサポートするための新しいタイプのルーターとハードウェアアーキテクチャについても考慮する必要があります」(カルロス氏)。

現実となった5G

 5Gワイヤレスネットワークが世界中で展開されています(インタラクティブマップ)。Statistaは2021年末には5G接続が2000万~1億になると予測しています。その予測が楽観的であったとしても、5Gはまもなくモバイルアプリケーションの常識を覆し、それはモバイルアプリケーションの開発をも覆します。ダウンロードとアップロードの時間が劇的に速くなることで、開発者は拡張現実(AR)と仮想現実(VR)の両方を含む可能性のある、より優れたユーザーエクスペリエンスを備えた、より機能豊富なアプリケーションを作成する機会を得ることになるでしょう。

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この記事の著者

Valerie Silverthorne(ヴァレリー・シルバーソーン)

 30年近くライター兼エディターとして活躍。これまでビジネス、貿易、テクノロジー、不動産、ライフスタイルのトレンドを取材し、サンノゼ・マーキュリー・ニュースのビジネス・ライターとして受賞歴があり、フォーブス誌の「30歳以下の30人」のトップ・ジャーナリストにも選出されている。2019年4月にGitL...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

伊藤 俊廷(イトウ トシタカ)

 日本のSIerでソフトウェア開発、プロジェクト管理、技術調査、海外勤務等の業務に従事し、自身でも新しい開発ツールの導入、組織の文化醸成の難しさを痛感した。その後、開発経験を活かし、アプリケーションセキュリティベンダーにて、セキュリティテストのソリューションを戦略顧客に導入する任務を担った。現在は、...

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https://codezine.jp/article/detail/13999 2021/05/17 11:00

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