「Docker Desktop 4.15」が公開、検索機能を強化

　米Dockerはクライアント向けコンテナ基盤「Docker Desktop」の新バージョン「Docker Desktop 4.15」を12月1日（現地時間）に公開した。Docker DesktopはWindows、macOS（Intel／Apple Silicon）、Linuxで動作する。

　「Docker Desktop 4.15」では、検索機能を強化した。Docker Desktopのウィンドウ上端にある「Search」検索ボックスをクリックすると、検索画面が現れる。ここでキーワードを入力して検索すると、ローカルにあるコンテナと、Docker Hubにあるイメージの中から該当するものを表示する。

　検索結果は「Containers」タブと「Images」タブに分けて表示する。Containersタブには、ローカルにあるコンテナの検索結果が現れる。この画面からコンテナの起動、停止、削除、ログの確認、起動中のコンテナに接続するターミナルの起動などの操作が簡単にできる。

　Imagesタブには、ローカルに保存してあるイメージと、Docker Hubのイメージが検索結果として並ぶ。検索結果の画面から、簡単な操作でイメージを起動できるほか、イメージの概要となる情報を確認することもできる。

　そして、イメージの脆弱性を確認する機能が加わった。イメージ内のソフトウェアを検索し、CVE（Common Vulnerabilities and Exposures）に脆弱性情報が上がっているソフトウェアに依存している部分を見付けたら警告を発する。脆弱性を解消した新しいイメージが利用可能ならば、そのイメージを使うように薦める。

　そしてmacOS版では、「VirtioFS」が一般公開となった。これは複数の仮想マシンとクライアントに間でファイルを共有するためのファイル・システムであり、Dockerは2022年3月にこの機能を「実験的」という位置付けで公開していた。Dockerによれば、VirtioFSとAppleのVirtualization Frameworkを利用することで、macOS用のDocker Desktopは速く動作するようになるという。ただし、VirtioFSはmacOS 12.5以上でなければ利用できない。

　またDockerは、10月24日に公開した、WebAssemblyコンテナを動作させる機能を持たせたDockerのプレビュー版がベータ版になったことも明らかにした。