GMOクリエイターズネットワークは、同社の運営するフリーランスに特化した金融支援サービス「FREENANCE byGMO」のユーザーを対象に実施した、11月に施行される「フリーランス新法(フリーランス・事業者間取引適正化等法)」に関するアンケート調査の結果を、10月16日に発表した。同調査は、9月27日〜10月3日の期間に行われ、430件の有効回答を得ている。
調査対象者に、フリーランス新法を知っているかを尋ねたところ、「名前を聞いたことがある」が56.7%、「制度の内容も知っている」が17.0%、「知らない」は26.3%と、同制度の内容理解度はまだ低いことが明らかになった。
フリーランス新法について「制度の内容も知っている」と答えた人に、同法がフリーランスの働き方によい影響を与えると思うかを尋ねた質問では、「思う」と「どちらかといえば思う」を合わせた割合が76.7%に達しており、「どちらかといえば思わない」と「思わない」を合わせた割合を大きく上回っている。「思う」「どちらかといえば思う」と答えた人からは「法的に明文化されることで、取引で理不尽な目に遭う可能性は低くなると思う」「クライアントとのトラブルに対する指針となるため」、「どちらかといえば思わない」「思わない」と答えた人からは「手間が増えるだけではないかと感じる」「クライアントが積極的に新法を守る意識を持たなければ意味がない」といった意見が寄せられた。
フリーランスとして働く中で、クライアントとの契約や取引においてトラブルになった(なりそうになった)経験の有無を尋ねたところ、「ある」という回答が36.7%に達している。
具体的なトラブル内容としては(複数回答)、「報酬の未払い・遅延が生じた」(62.0%)がもっとも多かった。
フリーランスとして働く中で、クライアントとトラブルにならないよう、心がけていることを尋ねた質問(複数回答)では、「コミュニケーションをとる」(61.2%)が最多となったほか、「事前に契約書を確認」「仕事を受けるかどうか慎重に検討」といった回答が目立つ結果となっている。一方で、「友人や知人に相談」「専門家に相談」といった回答は少数に留まった。
トラブルがあった際に頼れる、サポートやサービスを利用したことがあるかを尋ねたところ、「ある」という回答は10.0%に留まっている。
フリーランスとして安心して仕事をするために、クライアントとトラブルが発生した際にどんなサポートがあればよいと思うかを尋ねた質問(複数回答)では、「弁護士に相談できる」「トラブルによる損害を補償してもらえる」という回答が7割を占めた。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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