米GoogleはWebブラウザ「Google Chrome 130」で、WebGPUのシェーダーコンパイラを改良したと10月15日(現地時間)に発表した。
GoogleはChromeのシェーダーコンパイラ「Tint」を改良し、コンパイル時に中間表現(IR:Intermediate Representation)に変換してから、ターゲットに合わせてコンパイルするようにしている。中間表現を経由する形にすることで、コンパイラを効率よく、そしてメンテナンスしやすい状態に保てるという。
今回の改良で、中間表現経由のコンパイルが、macOSのMetalに対応した。この結果、macOS版のChromeでシェーダー言語のコンパイルが高速化した。Googleの検証によると、ゲームエンジン「Unity」のWGSL(WebGPU Shading Language)からMSL(Metal Shader Language)への変換速度が最大で10倍も高速化したという。
ほかにも、2つのピクセルシェーダーからの出力を1つに合成してフレームバッファに出力する「dual source blending」が可能になるなどの変更が加わっている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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