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これからのビジネスにおけるAJAXアプリケーションの形

NetAdvantageで今後のビジネスデマンドを解決する

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2008/01/15 16:40

多くの新技術が乱立するリッチクライアント分野において、パイオニア的な存在であるAJAXの今なお廃れることのない機能を活用し、これからのビジネスに必要なデマンドを解説します。

目次

はじめに

 現在のリッチクライアント業界は発展の真っただ中にいます。それを象徴するかのように、Windows Presentation Foundation (WPF)、Silverlight/Moonlight、Adobe AIR、Flash/Flex、JavaFXなど多くのリッチクライアントテクノロジーが生み出されています。それらの代表的な特徴は、Webアプリケーションに“まるでデスクトップアプリケーションのような”インタラクティブ性を付加することです。

 その中で、AJAXはリッチクライアントテクノロジーのパイオニア的な存在といっても過言ではないでしょう。後発のリッチクライアントテクノロジーと比べると幾分見劣りのするユーザーインタラクションですが、同じく標準テクノロジーで開発されたSilverlightにも採用されていることでも分かる通り、非同期通信というベーステクノロジーはリッチクライアントを語る上で、なくてはならないテクノロジーとなっています。

 本稿では、その純粋な標準テクノロジーであるAJAXを使って、これからのビジネスに必要なデマンドを解説していきます。

対象読者

 本稿は、次のような方を対象としています。

  • HTTP、ASP.NET、JSPなどのWeb技術を使用して開発したことがある方
  • VB.NET、C#などの.NET技術を使用して開発したことがある方

必要な環境・コンポーネントのインストール

 必要な環境・コンポーネントのインストールについては、『高度なUIのグリッドを使ってAJAXの非同期データ更新を行う』を参考にしてください。

Web 2.0以降のビジネスデマンドは?

 ビジネスのデマンドを語る上で、ある1面だけを語ることはまずないと思います。普通は多くの側面から多角的に検討して、その中で最適な解(ソリューション)を導き出し、その解を実現するために行動するということがビジネスの流れとなります。

 一般的な商業企業の場合、企業の究極のゴールは“金を儲けて”事業を長期的に発展させ、安定することですが、その方法はまさに千差万別。その時々によって多くの方法があります。

 本稿で紹介するのは、今まさに本格化し、一般化してきた「Web2.0」以降のビジネスデマンドです。具体的には、まず多角的な視点として「経営幹部(エグゼクティブ)」「ビジネスユーザー」「ビジネス」という3つの視点から考えていきたいと思います。そして、その結論として「経営ダッシュボード」という考え方を取り上げました。それでは、一つ一つ紐解いていきましょう。

補足:本稿におけるWeb2.0
 Web2.0という定義は「オブジェクト指向」のようにどれが正しいということはなく、あくまで考え方ですし、十人十色という言葉もあるように、考え方には人それぞれ多くの解釈がありますので、漠然とそういうものなのだと考えて良いかと思います。しかし、その中心となる特徴については理解しておく必要があると私は考えています。
私の考えるWeb2.0とは、以下のことがベースとして重要であると思っています。これらを踏まえた上で、読み進めてください。
  • Webアプリケーションでデスクトップアプリケーション並のインタラクティブ性: リッチなユーザー体験、ユーザー参加型など
  • さまざまなネットワーク資源の相互活用: Webサービス、P2P
  • OLAP(Online Analytical Processing): ロングテール

経営幹部のデマンド

 ここからは、先に挙げた各々の視点からデマンドを考えていきます。まず最初は、会社経営において最も重要な位置にいる経営幹部の視点です。

 経営幹部は、技術的なことやシステムの構成などは経営判断にまったく無縁のものですので考慮しません。何が一番重要かと言うと、経営判断をすばやく的確に行うための情報が揃っていて、一目で確認できるかどうかという点になります。

 そこで、経営幹部のデマンドとしては、「BI(ビジネスインテリジェンス)」になるでしょう。そこから少し詳細に突きつめていくと、以下のデマンドに思い至ります。

サムネイルビュー

 情報システムにおいても、一つの画面で少しでも多くの情報を確認する場合にはサムネイルビューが有効になります。ある程度小さな画面で表示しておき、必要に応じて拡大できる仕組みというのは、今後あらゆる場面で活用されることになるであろうことは容易に想像できます。

ダッシュボード・コンセプト

 ダッシュボード・コンセプトに関しては「経営ダッシュボード」の項で詳しく説明しますが、経営幹部が扱う情報は単一システムのみならず、複数システムの情報を一度に確認したり、そのデータを加工して分析結果として表示することが必要となります。そのため、一つの画面で複数のデータソースを扱い、表示するダッシュボードという考え方が深く浸透してくると考えられます。


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著者プロフィール

  • 松原 晋啓(マツバラ ノブアキ)

    アーティサン株式会社 取締役副社長兼CRM事業部長(CRMエバンジェリスト) SE、アーキテクト、コンサルタント、エバンジェリスト(Microsoft MVP for Dynamics CRM)、マイクロソフトのソリューションスペシャリスト(Dynamics CRM製品担当)を経て、現在はDy...

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