アカマイ、MSと協業し
Silverlightベースのストリーミング動画配信サービスを提供開始

　アカマイは21日、Silverlightを利用したHD（高解像度）動画ストリーミング配信サービス「AdaptiveEdge Streaming for Microsoft Silverlight」を、同日より日本で提供開始することを発表した。

　アカマイは21日、Silverlightを利用したHD（高解像度）動画ストリーミング配信サービス「AdaptiveEdge Streaming for Microsoft Silverlight」を、同日より日本で提供開始することを発表した。

　マイクロソフトの新技術「Internet Information Server 7.0 Smooth Streaming」（以下、IIS7 Smooth Streaming）を活用しており、同社が持つ分散型Webサーバーのネットワークと組み合わせ、高品質のストリーミング動画の再生環境を、テレビで気軽にチャンネルを切り替えるような操作性を持って実現している。

Smooth Streamingを使った参考サイト「smoothhd.com」。
チャンネルを変えるように映像を切り替えることができる。

　技術検討として、特定の日本企業向けにビデオオンデマンドのサービスを21日から先行して提供開始し、3月にライブサービスを追加、6 月から本格的に商用サービスを開始する予定だ。

　また、Silverlightベースのメディアプレイヤー開発キット「Akamai Media Framework for Silverlight」もアカマイの顧客に対して提供される。オープンソースのツールキットで、基本となるBasic Media Playerが同梱されており、コンフィグツールで簡単にカスタマイズしたり、デバッグしたりすることも可能。迅速・低コストで再生環境を用意できる。

　Silverlightでのストリーミング配信は徐々に普及しつつあり、今朝方のオバマ大統領の就任式もSilverlightで中継され、一時トラフィック量が2Tbpsを超えたという。その他には北京オリンピックの中継等が記憶に新しい。

　マイクロソフト株式会社 執行役 デベロッパー＆プラットフォーム統括本部長の大場章弘氏は、「北京オリンピックではSilverlightを使った高品質な動画再生を行うことで、エンドユーザーの利用時間が非常に多くなり、広告やビジネスの価値向上に貢献できた。今後は、Silverlightに関する両社の協業を一層深め、顧客のビジネスの拡大に向けてお手伝いしていきたい」と将来の展望を語った。また、IIS7 Smooth Streamingは現在技術プレビューであり、将来的にはIIS7に拡張機能として実装される予定と述べている。

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