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流行りのクラウドサービスを操ってみよう!Amazon EC2/S3環境構築のすべて

Amazon EBSを活用してデータをバックアップしてみよう ~Amazon EC2/S3環境構築のすべて~

第5回

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作成したEBSボリュームやスナップショットを削除する

 ここまで、EBSボリュームやスナップショットの作成方法を紹介してきました。最後に、これらのEBSボリュームやスナップショットの削除方法を紹介します。

EBSボリュームを削除するまでの流れ
EBSボリュームを削除するまでの流れ

EBSボリュームの削除

 まず、「Amazon EC2」インスタンスのOS上でマウントしているEBSボリュームをアンマウントします。

ec2# umount /vol

 アンマウント後、OSからログアウトし、EBSボリュームの状況を確認します。

$ ec2-describe-volumes
VOLUME  vol-5026c339    5               us-east-1b      in-use  2008-08-24T11:29:52+0000
ATTACHMENT      vol-5026c339    i-e5fa208c      /dev/sdc        attached        2008-08-24T11:31:27+0000

 上記の例では、EBSボリュームが「Amazon EC2」インスタンスにAttachされているのが確認できます(左端にATTACHMENTと表示されます)。

 次に、AttachしているEBSボリュームをDetach(取り外し)します。Detachは、ec2-detach-volumeコマンドを使用します。引数には、ボリュームIDを指定します(ec2-describe-volumesコマンドで確認可能)。

$ ec2-detach-volume vol-5026c339
ATTACHMENT      vol-5026c339    i-e5fa208c      /dev/sdc        detaching       2008-08-24T11:31:27+0000

 上記コマンドを実行後に、Detachできたかec2-describe-volumesコマンドで確認してみます。「Amazon EC2」インスタンスにAttachされていない状況が確認できます(左端にVOLUMEと表示されます)。

$ ec2-describe-volumes
VOLUME  vol-5226c33b    5       snap-edf41384   us-east-1b      available       2008-08-24T11:46:58+0000
VOLUME  vol-5026c339    5               us-east-1b      available       2008-08-24T11:29:52+0000

 次に、EBSボリュームを削除します。EBSボリュームの削除には、ec2-delete-volumeコマンドを使用します。

$ ec2-delete-volume vol-5026c339
VOLUME  vol-5026c339

 削除コマンド実行後、再度ボリュームの状況を確認すると、ステータスがdeletingとなっているはずです。

$ ec2-describe-volumes
VOLUME  vol-5026c339    5               us-east-1b      deleting        2008-08-24T11:29:52+0000

 時間が経てば削除が完了し、実行結果が表示されなくなります。

スナップショットの削除

スナップショット削除イメージ
スナップショット削除イメージ

 最後にスナップショットの削除です。まず、スナップショットの状態を確認し、スナップショットのIDを確認します(次の例では、スナップショットIDはsnap-edf41384となります)。

$ ec2-describe-snapshots
SNAPSHOT        snap-edf41384   vol-5026c339    completed       2008-08-24T11:44:13+0000        100%

 次に、スナップショットの削除を実施します。スナップショットの削除には、ec2-delete-snapshotコマンドを使用します。引数に、スナップショットIDを指定して実行します。

$ ec2-delete-snapshot snap-edf41384
SNAPSHOT        snap-edf41384

 これで、スナップショットの削除は完了です。

 このように、「Amazon EC2」にはインスタンスに直接デバイスとして接続し、外付けディスク(仮想ボリューム)のように扱える便利な「Amazon EBS」があります。また、それらの仮想ボリュームはスナップショットを取得する機能も備えており、まるで高価なストレージのように利用することもできます。そして、これらは、ここまで紹介してきたとおり、APIが提供されているためコマンドで簡単に操作することが可能です。

 なお、「Amazon EBS」で作成したボリュームは、作成したロケーションとは異なるロケーションにレプリカを作成しているようなので、信頼性という点でも問題なく利用できます。

次回予告

 今回は、「Amazon EC2」のバックアップまわりの話題として、「Amazon EBS」の概要や使い方を紹介しました。

 次回は今回の付録として、「Amazon EC2」のデータを「Amazon S3」と同期する便利なツール「S3Sync」を紹介します。

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この記事の著者

並河 祐貴(ナミカワ ユウキ)

TIS株式会社 / 社内ベンチャーカンパニー「SonicGarden」所属。オブジェクト指向開発、開発環境・ツール整備に従事した後、近年はRuby on Railsを中心としたオープンソース系ミドルウエアの検証 / 導入や、X...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/3546 2009/03/05 14:00

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