Shoeisha Technology Media

CodeZine(コードジン)

記事種別から探す

迅速で小回りのきくFileMakerを使ったWebシステム構築(後編)

ITエンジニアのためのFileMaker講座 第8回(後編)

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2009/09/28 14:00
目次

『D-3』顧客詳細よりCS追加のスクリプト

 CS情報を追加するスクリプトです。バージョン10になって、Webで使えるスクリプトの記述方法が増えました。詳細はスクリプト内のコメントを参照してください。

『D-4』CS詳細より顧客詳細へのスクリプト

 CS詳細から顧客詳細へ画面遷移するスクリプトです。顧客NOのリレーションに対応する画面に移動します。

『D-5』メール送信スクリプト

 メールを送信するスクリプトです。FileMakerに含まれるSMTPサーバー経由のメール送信機能を使って、メールを直接送信できます。既存のアドレス帳をインポートすることも可能です。

『D-6』顧客詳細よりCS修正のスクリプト

 顧客詳細からCS修正画面に遷移するスクリプトです。顧客NOのリレーションに対応する画面に移動します。

『E-1』インスタントWEBを有効にする。

 インスタントWeb公開の詳細オプションでは、ポート番号と、セッションのタイムアウト時間などが設定できます。

『F-1』各種設定(ファイル数・クライアント数・インスタントWEB)

 FileMaker Server Admin Consoleでは、ファイルやクライアントの管理を初め、さまざまな設定を行えます。インスタントWeb公開の公開設定もこの画面で行います(下図参照)。

『F-2』バックアップ・サーバスクリプト設定

 スケジュールアシスタントを使うと、スクリプトを指定した時間・頻度で実行することができます。

 FileMaker Pro 10で、システムファイル(テーブル)の登録情報取得・SMTPメール送信のスクリプトを組み、その後、サーバ基本機能のスケジュール・サーバスクリプト機能でスケジューリングさせると、管理情報を自動で定時にメールで受け取ることが可能です。

まとめ

 サンプルファイルを参考に、実際にFileMakerに触れていただくと、非常に直感的な操作で簡単にシステムを構築できることがお分かりいただけると思います。後からの機能追加も容易に行えます。

 また、ロジックとデータを一つのファイルとして管理するシンプルな構成のため、システムの移行も容易に行えます。実際、筆者が11年前にMac OS 9で作成した初期のFileMakerのファイルが、簡易コンバートを行うだけで、現在Windows Vista上で動作しています。

 一方、インスタントWeb公開は、高度な要件に直球で答える仕組みではありません。できるだけシステムの要件を整理し、機能を絞った設計が必要とされます(ただ複雑な仕組みがまったく作れないわけではありません)。

 筆者は昨今のビジネス状況がITシステムに求める条件として、高度な技術力を使うよりも、現場のユーザのニーズを重視し、よいタイミングですばやく仕組みを立ち上げられることが最も大切と感じています。基本情報(マスタ情報)は基幹システムで正確にきっちり一元管理し、個々のニーズに柔軟に対応でき小回りのきく情報システムを構築する手段として、FileMakerのインスタントWeb公開のような機能が活用してはいかがでしょうか?



  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

著者プロフィール

  • 中村 孝仁(ナカムラ タカヒト)

    1985年頃からBasic・C言語を使ったオーダーシステムに汗を流し、1995年にユーザー志向なFileMakerと出会い、2001年にFileMakerソリューションをメインとした、パットシステムソリューションズ有限会社を代表取締役社長として、設立。 現在は、マイナー業界のオーダーシステムから、...

バックナンバー

連載:ITエンジニアのためのFileMaker講座

もっと読む

All contents copyright © 2005-2017 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5