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タスクトレイにアイコンとバルーンを表示する(Java SWT編)

JavaでもできるタスクトレイアイコンとバルーンTips

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SWT(Standard Widget Toolkit)を用いると、Javaでもタスクトレイにアイコンとバルーンを表示することができます。本稿では、これらの実装方法を、細かい注意点を交えて解説します。

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タスクトレイアイコンとバルーンTips(完成図)
タスクトレイアイコンとバルーンTips(完成図)

はじめに

 SWT(Standard Widget Toolkit)は、統合開発環境であるEclipseのGUIの根本を担う重要なライブラリで、OS固有のルックアンドフィールを実現しながらもクロスプラットフォームで利用可能であるという優れた特徴を持ちます。

 ここではSWTがサポートするようになった、タスクトレイアイコン(Eclipse Platform 3.0でサポート)、バルーンTips(先日リリースされたEclipse Platform 3.2でサポート)の表示方法を紹介します。

対象読者

 Javaプログラミングに興味のある方。

必要な環境

Visual Editorについて

 EclipseプラグインであるVisual Editorはそのダウンロードページにも記載されているとおり、必要条件が指定されています。Visual Editor 1.2はEclipse 3.2上で動作し、さらにEMF(Eclipse Modeling Framework) 2.2.0とGEF(Graphical Editing Framework) 3.2が必要です。

 プラグインのインストールはEclipseを終了させてから、ZIPファイルを解凍したフォルダにそれぞれ「plugins」、「features」フォルダが出てきますので、中身をEclipse 3.2の「plugins」、「features」フォルダにそれぞれコピーした後、Eclipseを起動してください。

プログラミングの流れ

 まずVisual Editorを使ってウィンドウを作成します。その後、ソースコードを編集してタスクトレイアイコンとバルーンTipsを表示します。残念ながら現時点のVisual EditorではタスクトレイアイコンとバルーンTipsをソースコードの編集なしにグラフィカルに設定することはできませんが、特に難しいものではありません。

 それでは順を追って説明していきます。

Eclipseプロジェクトの作成

 まず、Eclipseで新規プロジェクトを作成します。Eclipseを初めて起動するとWelcome画面が表示されます。右側の[Go to the workbench]をクリックして閉じます。

EclipseのWelcome画面
EclipseのWelcome画面

 Package Explorerの上で右クリックして表示されたメニューで、[New]-[Project]を選択して、新しくプロジェクトを作成します。

 [Java Project]を選択し、[Next]ボタンをクリックします。

 プロジェクト名は「TaskTrayAndBalloon」としました。下のProject layoutで[create separate source and output folders]を選択し、[Finish]ボタンをクリックします。

Visual Classの作成

 Visual Editorで編集を行うにはVisual Classを作成する必要があります。Visual Classといっても、普通の.javaファイルが作成され、ダブルクリックすると通常のJavaエディタではなくVisual Editorが起動するという違いがあるだけです。

 Package Explorerに表示された[src]フォルダの上で右クリックし、[New]-[Other]を選択します。

 画面上部のWizards欄に「v」と入力すると[Visual Class]が表示されるはずです。選択して[Next]ボタンをクリックします。

 Package名としてjp.codezine.trayballoonを入力します。NameにはMainWindowと入力します。これがクラス名になります。StyleはSWTのShellが選択されていることを確認してください。SWTでは通常のウィンドウを「Shell」と呼びます。

 また、メインメソッドが自動的に作成されるように[public static void main(String[] args)]を忘れずにチェックしてください。通常のクラスでは省略しがちですが、Visual EditorがSWT特有の起動用コードを自動的に生成してくれるので便利です。

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