SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

Visual Studio 2010によるSharePoint 2010開発の基本

Business Connectivity Services(BCS)を使用したSQL Azureとの連携

Visual Studio 2010によるSharePoint 2010開発の基本(5)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 本連載では、Visual Studio 2010によるSharePoint 2010開発を扱います。第5回となる今回は、Business Connectivity Services(BCS)を使用してSharePoint 2010と外部データを連携する方法について解説します。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

対象読者

  • Visual Studio 2010によるSharePoint 2010開発に関心がある開発者
  • SharePoint 2010の外部コンテンツタイプの開発に関心がある開発者

BCSの概要

 Business Connectivity Services(BCS)は、SharePoint 2010およびMicrosoft Office 2010から外部データに接続するために使用されます。BCSにより、Webサービス、SQL Server/SQL Azureなどのデータベース、基幹業務システム(LOB:Line of Business)など種々の外部データに対して、SharePointからデータの読み書きを行うことができます。BCSは、SharePoint Server 2007ではビジネスデータカタログ(BDC)と呼ばれていた技術が、大幅に機能強化されたものです。

 BCSにより結合される外部データのスキーマ定義のことを、外部コンテンツタイプと言います。外部コンテンツタイプはBDCメタデータモデルというXML形式で定義されます。SharePoint Designer 2010やVisual Studio 2010を使用するなら、XML定義を直接記述することなくデザイナー上で設定を行うことができます。

 SharePointサイト上で外部データにアクセスするための主な方法の一つは、外部リストを作成することです。外部リストとは、データソースとして外部コンテンツタイプを指定するリストのことで、通常のリストと同じUIや操作方法でSharePointサイト上から外部データにアクセスすることができます。

図1 BCSの概要
図1 BCSの概要

 SharePoint Designer 2010により、開発者ではないIT管理者やユーザーでも、次のデータソースに接続する外部コンテンツタイプを簡単に作成できます。

  • WCFサービス
  • SQL Server/SQL Azureデータベース
  • .NETアセンブリ

 図2は、SharePoint Designer 2010を使用して外部コンテンツタイプを作成している様子を示したものです。

図2 SPD 2010による外部コンテンツタイプの作成
図2 SPD 2010による外部コンテンツタイプの作成

 これら以外の外部データソースに接続したり複数のデータソースを連結する場合など、SharePoint Designer 2010でサポートされないものについては、Visual Studio 2010で開発するかXML定義を直接編集する必要があります。

必要な環境

 サンプル作成のために、本連載の第1回『SharePoint 2010開発の紹介』を参考にして、SharePoint 2010の開発環境を整えてください。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
サンプル:BCSを使用してSQL Azureと接続する

この記事は参考になりましたか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Visual Studio 2010によるSharePoint 2010開発の基本連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 広瀬 嘉久(株式会社ジェイテックジャパン)(ヒロセ ヨシヒサ )

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/6038 2011/07/20 14:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング