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「@nifty do LTE」はプログラマにとって「買い」か?
~モバイルワークの達人がサービス担当者を直撃

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 ニフティは、NTTドコモのXi(TM)エリアとFOMA(R)エリアに対応するモバイルルーター「@nifty do LTE」の提供を開始します。エリアの広さと人口カバー率に定評のあるドコモの回線を使用していることで期待の高まる製品ですが、実際の使い勝手はどうなのでしょうか。そこで、モバイルワークを日々実践しハードにモバイル端末を使い倒している私、co-meetingの吉田雄哉が、プログラマ視点で、同サービスについて突っ込んだ質問を担当者にぶつけてきました!

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株式会社co-meeting 取締役CTO 吉田雄哉氏(左)と、
ニフティ株式会社 ISP事業部ISP企画営業部 栗田絵美氏(右)
株式会社co-meeting 取締役CTO 吉田雄哉氏(左)と、ニフティ株式会社 ISP事業部ISP企画営業部 栗田絵美氏(右)

プログラマの必携アイテムとなったモバイルルーター

 プログラマを対象とした勉強会は、首都圏をはじめ全国で盛んに行われており、そこへノートPCを持参して参加することが、プログラマにとって日常的になってきています。また、帰宅途中にノマド的に勉強をしている人や、コワーキングスペースなどでのセミナーに参加している人も増えています。

 そのような場面で、不安定なネットワークにヤキモキせず、安定した高速なネットワークを使えるのは、それらの活動をスムーズに行う上で重要な要素の一つです。さらに最近では、アドレスフリーな働き方をする人も多くなってきました。私達の会社(co-meeting)のように少数で会社の事務所を持たず働くという人も増えている印象があります。

 実際にそういった働き方をして一番重要だと感じるのが、メンバーとのコミュニケーションを行うインフラ部分です。弊社の場合は、自社サービスであるリアルタイムテキスト会議サービス「co-meeting」を使って場所にとらわれることなく話し合ったり、情報共有をしたりすることができますが、やはり「モバイル回線」がネックとなりがちです。

 私も実際に3G回線のルーターなど2種類のモバイル回線を契約していますが、かなり悩みがあります。一つは電池の問題。機種によっては電池の持ちが悪く不便です。もう一つは、どこでも使えるかどうかという問題。こちらはかなり深刻です。私の場合は地方に講演に行くこともあり、モバイルルーターがネットに接続できなくなることもしばしばです。

 さて、そこでニフティが提供を開始する「@nifty do LTE」です。このサービスはNTTドコモのXi(TM)、FOMA(R)エリア対応ということで、NTTドコモのXi(TM)エリアでは速度に期待できますし、かなり地方の町や村(注2)であってもFOMA(R)エリアによりカバーされるというところに大いに注目しています。ちょうどLTEサービスの利用を検討していたところだったので、今回リリースされた新サービスには大変期待をしています。

筆者が手掛けるリアルタイムテキスト会議サービス「co-meeting」。
ネット接続を前提としたコミュニケーションツールのため、安定して高速な通信インフラが重要となる
筆者が手掛けるリアルタイムテキスト会議サービス「co-meeting」。ネット接続を前提としたコミュニケーションツールのため、安定して高速な通信インフラが重要となる

期待度の高い「@nifty do LTE」、落とし穴はないのか

 ニフティの「@nifty do LTE」は、非常に魅力を感じるサービスです。しかし、ヘビーユーザーでも満足できるサービスなのか。よくある利用シーンを想定して、サービス担当者に切り込んでみました。まず、本サービスの一番の売りは「エリアの広さ」と「高い人口カバー率」だといいます。

 NTTドコモのXi(TM)、FOMA(R)エリアに対応するため、Xi(TM)とFOMA(R)を自動的に切り替えて(注1)インターネットに接続できるわけです。特に100%の人口カバー率(注2)は大きな魅力で、またビルの高層階や屋内の奥まったところ、地下や山の中でもつながりやすい。「NTTドコモの電話が繋がる所ならどこでも繋がる」という印象があります。LTEは高速移動中に途切れることもありますが、3G回線との切り替えが自動的に行われるためストレスを感じることはないといいます。私のようなパワーユーザーは今後増えていくと思いますが、接続できずにデモができないという状況は死活問題になります。

 もう一つの魅力が価格です。単純な料金比較では割高な印象がありますが、低性能・低価格帯のMVNO(注3)とは一線を画しています(注4)。

次のページへ:「大容量バッテリー、ファームウェアはメーカー製

@nifty do LTE 徹底解剖

注1:エリアの自動切り替え

 Xi(TM)エリア内でも、電波状況によりFOMA(R)での通信となる場合があります。

注2:人口カバー率

 「全国人口カバー率」は、市町村の役場・支所・出張所が所在する地点における通信が可能か否かを基にNTTドコモが算出しています。

注3:MVNO

 「仮想移動体サービス事業者」ともいう。無線通信のインフラを借りてサービス提供している事業者。

注4:キャンペーン価格
※すべて@niftyへのお支払い
  @nifty do LTE定額にねんプラン
ほかの@nifty接続サービスと併用される方(※1) @nifty do LTE 定額にねんプランのみを利用される方
初期費用 登録料(税込) 3,150円
送料 0円
端末購入 -
割り引き期間中の料金内訳(税込) 機器レンタル料
(Aterm MR01LN)
最大7カ月間0円
機器到着月:0円
機器到着月翌月~7カ月目:0円(キャンペーン)
※8カ月目~25カ月目:980.7円 26カ月目以降:100.8円
定額にねんプラン月額料金(通信料) 3,675円
キャンペーンにより、機器到着月0円+機器到着月翌月より24カ月間3,480.7円(※2)
@nifty基本料金(※3) -

262.5円
キャンペーンにより、機器到着月翌月より24カ月間0円

(※2 ※4 ※5 ※6)

割り引き期間終了後の
月額費用合計(税込)
3,775.8円~4,655.7円(※7) 4,038.3円~4,918.2円
  • ※1.ほかの@nifty接続サービスと併用される場合、@nifty do LTE 定額にねんプランの月額費用以外に併用する@nifty接続サービスの月額費用が発生いたします。併用できる接続サービスにつきましては、「@nifty do LTE 定額にねんプランと併用できる接続サービス」をご確認ください。
  • ※2.本ページ記載の月額費用は、2012年10月15日~2012年11月30日までに@nifty do LTE 定額にねんプランにお申し込みいただいた方が対象となります。
  • ※3.@nifty do LTE 定額にねんプランのみ利用される場合、「@nifty基本料金(税込262.5円/月)」が別途必要となります。
  • ※4.@nifty do LTE 定額にねんプランのお申し込みと同時に新規に@nifty IDを取得された場合、@nifty基本料金は@nifty入会月も無料となります。
  • ※5.@nifty入会月と機器到着月が異なる場合、機器到着月には@nifty基本料金262.5円/月(税込)が発生いたします。詳細につきましては、「@nifty基本料金の割り引きについて」をご確認ください。
  • ※6.@nifty基本料金が発生しなかった場合、割り引き価格は適用されません。ただし、割り引き価格が適用されなかった期間中も割り引き期間として換算いたします。
  • ※7.ほかの@nifty接続サービスと併用される場合、@nifty do LTE 定額にねんプランの月額費用以外に併用する@nifty接続サービスの月額費用が発生いたします。
  • ※.@nifty do LTE 定額にねんプランのご契約期間は機器到着月~24カ月後の月末までとなります。契約期間は、初回の契約期間満了後に2年ごとの自動更新となります。契約更新月(契約期間満了月の翌月)以外にサービスを解除された場合、解除手数料が9,975円(税込)がかかります(@niftyへのお支払い)。また、機器レンタルサービスをお申し込みいただいた方は、機器到着月~24カ月後の月末までの期間中に@nifty do LTE 定額にねんプランを解除された場合、定額にねんプランの解除手数料に加えて、機器レンタルサービス解除手数料が別途発生いたします。なお、機器レンタルサービス解除手数料はご利用期間によって異なります。詳細につきましては、「定額にねんプランの契約期間/解除手数料について」のページをご確認ください。

※「Xi(TM)」「FOMA(R)」は、株式会社NTTドコモの商標または登録商標です。

大容量バッテリー、ファームウェアはメーカー製

 気になる連続動作時間は、3Gで約8時間、LTEで約6時間とのこと。バッテリーの容量は3280mAhと最大クラス。これは大いにうれしいところです。さらに、スマートフォンを接続して充電することも可能です(※一部、対応していない機器があります)。充電器として使用している間は通信機能を使えませんが、特にスマートフォンのバッテリー容量に不満を感じている人は多いでしょうから、これも大容量ならではの魅力的な機能といえます。

 接続設定は家の中でも外でも単一の設定で使用でき、スリープまでの時間も設定できるので節電対策にもなるといいます。設定はブラウザ経由で行えるほか、Android、iPhone、Windows、Macに対応するアプリも提供されています。ファームウェアはメーカー製であり、相性も考慮されています。以前は自分で作っていたことを考えれば、非常にありがたいことです。

 さらにうれしいのが、12台まで接続できるということです。私の場合、PC1台、iPad、iPod Touch、Windows Phone、デジカメのEye-Fiと1人で最低でも5台は使い、さらに同じ会社のメンバーで集まったときには、電池がない、電波状況が悪いなどの理由でさらにつなげることも少なくありません。台数は結構重要なポイントです。

@nifty do LTEの端末(NECアクセステクニカ製)
@nifty do LTEの端末(NECアクセステクニカ製)

プロが選定、検証した機器の採用に見えるニフティの「本気」

 本サービスにおける特徴的なものとして、ファイアウォール機能を搭載していることが挙げられます。本機ではNTTコミュニケーションズの「ホットスポット」、ソフトバンクテレコムの「BBモバイルポイント」の2つの公衆無線LANサービスにそのままログインできますし、他の公衆無線LANにも対応しています(利用には別途契約が必要)。これは便利なことですが、同時に危険なことでもあります。

 モバイルルーターには基本的にグローバルIPアドレスが割り振られます。これはつまり、インターネットの世界に直接つなぐことになるので、何かしらの防衛策を施さずにいると、攻撃者の格好の標的になってしまいます。実際、気付かずに情報漏えいのリスクにさらされているユーザーも少なくありません。@nifty do LTEは標準実装のファイアウォール機能によってちゃんと守られているので、ユーザーにとっても安心です。

 ニフティも機器の選定、特に品質にこだわっており、そのこだわりはプロバイダならではのものといえそうです。セキュリティで守られた状態で公衆無線LANを使えるなど、ちゃんと検証が行われた「お墨付き」のモデルであるといえます。

 ユーザーの満足度や使い勝手を考慮したサービスを提供するという姿勢も、ニフティならではのものです。

 以上のように、エリアの広さと高い人口カバー率、価格、接続台数、バッテリー容量、充電器機能、ファームウェア、ファイアウォール、そしてユーザーサポートと、「@nifty do LTE」はあらゆる面でパワーユーザーである筆者の要求を満たすサービスでした!

次のページへ:「【緊急追記】@nifty do LTEを実際に試してみた!

@nifty do LTE 徹底解剖
「@nifty do LTE基本仕様(定額にねんプラン:レンタル)」の主な仕様
SIM関連/端末発送 NECアクセステクニカ
速度 下り最大75Mbps:上り最大25Mbps

※Xi(TM)エリアの一部に限ります。通信速度は、送受信時の技術規格上の最大値であり、実際の通信速度を示すものではありません。ベストエフォート方式になる提供となり、実際の通信速度は、通信環境やネットワークの混雑状況に応じて変化します。
ページ内に記載されている回線速度は理論値です。必ずしも記載通りの速度が保証されているものではなく、お客様の通信環境や接続の時間帯などにより、記載通りの速度がでない場合があります。
Xi(TM)エリア外でもFOMA(R)ハイスピード「HSDPA 14Mbps」、「HSUPA 5.7Mbps」の高速データ通信に対応。FOMA(R)ハイスピードエリア内であっても、場所によっては送受信ともに最大384kbpsの通信となる場合があります。
FOMA(R)ハイスピードエリア外のFOMA(R)エリアにおいては、送受信ともに最大384kbpsの通信となります。送信時最大5.7Mbpsに対応したFOMA(R)ハイスピードエリアは首都圏を中心に展開します。
Xi(TM)エリア内でも、電波状況によりFOMA(R)での通信となる場合があります。
エリア NTTドコモXi(TM)エリアおよびFOMA(R)エリア
帯域制御 月次制限、24時間制限ともになし

※2013年4月以降、月間の通信量が5GBを超過した場合、当月末まで300kbpsに回線速度を制限させていただく場合があります。また、想定以上の通信が発生し、通信全体が著しく輻輳(ふくそう)した場合は実施時期に関わらず一時的に利用を制限する可能性があります。
開通までの期間 機器購入と同時に@nifty IDを取得され、お支払い方法をクレジットカードで確定された方、すでに@nifty IDをお持ちの方は最短5日で機器をお届けします。
初期費用/月額料金 前ページの表を参照
契約期間 開通月+24か月(以降24か月単位で自動更新)
提供機器 Aterm MR01LN
外部インターフェース microUSB×1、クレードル接続用コネクタ×1、
microSDHCカードスロット×1(32GBまで)、
UIMカードスロット×1
連続動作時間 一般通信時:LTE約6時間、3G約8時間
スタンバイ時:約250時間
スリープ時:約30時間
外形寸法 約117(W)×74(D)×16(H)mm
電池 充電池パック(リチウムポリマ電池)3280mAh
消費電力 最大通信時 5.5W
質量 約150g(本体のみ)
申し込み方法 Webおよび電話

※「Xi(TM)」「FOMA(R)」は、株式会社NTTドコモの商標または登録商標です。

【緊急追記】@nifty do LTEを実際に試してみた!

 @nifty do LTEの詳細は十分理解はできました。ですが、やはり自分で体感してみないことには……、ということで、サービス提供前ぎりぎりのタイミングでしたが、実機を少しお借りして試してみました。仕事で首都圏をまわったり、北海道に行ったりしたため、機種の特性や回線品質、アンテナの状況についても確認できました。

 主に活動した範囲としては、関東圏での地下鉄・JRなどでの移動時、ファーストフード店、よく行くコワーキングスペース。さらに低層・高層のビルの中など。おおよそ普通に使われるであろうほとんどのシチュエーションを網羅できたかと思います。

 また、北海道までのモノレールや地下鉄、羽田空港と新千歳空港、さらに北海道の高速や市営地下鉄の各駅、大通り公園周辺や新しくできた札幌の地下道まで試すこととなりました。さらにダメ押しで札幌郊外の観光地に行っても使ってみました。

都内のコワーキングスペース「ネコワーキング」。
高い遮蔽物に囲まれたビル内でもバッチリ!
都内のコワーキングスペース「ネコワーキング」。高い遮蔽物に囲まれたビル内でもバッチリ!
北海道で行ったセミナー風景。ここでもずっとネットワークを使っていました。
安心感のレベルが段違いで、セミナーに集中できました。
北海道で行ったセミナー風景。ここでもずっとネットワークを使っていました。安心感のレベルが段違いで、セミナーに集中できました。
札幌の新しい地下道でもバッチリ!
札幌の新しい地下道でもバッチリ!
これでもか!と札幌郊外で行われていた農産物のフェスティバル会場でも問題なし。
これでもか!と札幌郊外で行われていた農産物のフェスティバル会場でも問題なし。

 その結果ですが……悔しいくらいに快適でした。多少切れる場面もありましたが、少し移動すればすぐに回復。ほとんどの場面で常にネットワークを利用できることを見せつけられました。さすが人口カバー率100%。正直なところ、ここまでちゃんとカバーしているとは思っていなかったので驚きの連続です。

 難癖をつけるのであれば、関東圏のLTE対応が多少弱いと感じる所。逆に、地方の方がLTE対応が進んでいるのでは?と感じるような状況でした。とはいえ、どこにいても使える回線があるのは、私のような人間にとっては安心以外の何ものでもないです。

@nifty do LTE 徹底解剖

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【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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