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Windows Azure Virtual Machineの取り扱い説明書

Windows Azure Virtual Machine上にWindowsやLinuxの仮想マシンを作成する

Windows Azure Virtual Machineの取り扱い説明書(2)

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 2012年の春にリリースされたWindows AzureのIaaS(Infrastracture as a Service)であるWindows Azure Virtual Machineの使用方法と仕組みについて説明します。

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はじめに

 Windows Azure Virtual Machineは、2012 spring release(2012年春のリリース)で、発表されたサービスの一つです。2012 spring releaseでは、AzureでIaaSサービスを提供するVirtual Machine、簡単にすぐにサイトを立ち上げることができるWeb Sites、AzureのNW機能を大幅に拡張するvirtual networkが発表されました。

 これから複数回にわたって、Windows AzureのIaaSサービスであるWindows Azure Virtual Machineについて見ていきます。Windows Azure Virtual Machineの仕組みと使用方法を説明します。そして、活用例としてSQL ServerやMongoDBを動作させる際のポイント、方法を説明します。

 第2回目は、Windows Azure Virtual Machine上にWindowsやLinuxの仮想マシンを作成する手順を説明します。

対象読者

  • Windows Azureに興味のある方
  • Windows Serverを使用している方
  • IaaSサービスを検討している方
  • サーバー管理者、開発者

必要な環境

  • WindowsかMac用のリモートデスクトップクライアント
  • Windows アカウント
  • Windows Azureサブスクリプション

Windows Azure Virtual MachineでWindowsを動かしてみよう

 Windows Azure Virtual Machineで、Windowsの仮想マシンを作成する手順をみていきます。仮想マシンを作成しカスタマイズした後、キャプチャしてオリジナルのイメージを作成する方法を確認します。

ギャラリーからWindows仮想マシンを作成する

 ギャラリーには、マイクロソフトが提供するWindows 2008 R2とWindows Server 2012のイメージが登録されています。ここでは、イメージからWindows Server 2012を選択し仮想マシンを作成する手順を説明します。

1)Widows Azure管理ポータルに接続し、プレビューポータルを表示する

 http://windows.azure.comに接続し、ログインします。プレビュー版の管理ポータルに一度も接続がしたことがない場合、ログインすると従来のSilverlightで作成された管理ポータルが表示されます。Windows Azure Virtual Machineは、HTML5で作成されたプレビュー版の管理ポータルで提供されているので、プレビュー版の管理ポータルに切り替えます。プレビューポータルにアクセスするには、画面下部の[プレビューポータルにアクセス]を選択します(図1)。

図1 プレビューポータルへ移動する
図1 プレビューポータルへ移動する
2)Windows Azure Virtual Machineを有効化する

 現在、Windows Azure Virtual Machineはプレビュー版で提供されているため、利用するには別途アクティベートする必要があります。アクティベートするために、下部メニューの[NEW]をクリックします(図2)。

図2 NEWボタン
図2 NEWボタン

 ポップアップしたメニューの左側からグレーアウトされた[VIRTUAL MACHINE]を選択し、右側に表示された[preview program]のリンクをクリックします(図3)。

図3 [preview program]のリンクをクリック
図3 [preview program]のリンクをクリック

 表示されたWindows Azureアカウントサイトのプレビューページで、[Virtual Machines & Virtual Networks]の[try it now]ボタンをクリックします(図4)。確認ダイアログが表示されるので、内容を確認し登録を申請します。2012年9月段階では、申請すると即時に[YOU ARE ACTIVE]状態になるようです。

図4 Windows Azure Virtual Machineのアクティベート
図4 Windows Azure Virtual Machineのアクティベート
3)Virtual Machineを作成するためのダイアログを表示させる

 アカウントのVirtual MachineをActive状態にし、再度Windows Azure管理ポータルにアクセスすると左側のメニューに[VIRTUAL MACHINES]が追加されます。

 仮想マシンを作成するために、画面下部の[NEW]ボタンをクリックします。ポップアップしたメニューの左側から[VIRTUAL MACHINE]をクリックします(図5)。

図5 [VIRTUAL MACHINE]をクリック
図5 [VIRTUAL MACHINE]をクリック

 右側に[QUICK CREATE]と[FROM GALLERY]の2つのメニューが表示されます。[QUICK CREATE]を選択すると図6のように同じメニュー内の右側に仮想マシンの情報入力項目が表示され、仮想マシンを作成することができます。

図6 仮想マシンのQUICK CREATE
図6 仮想マシンのQUICK CREATE

 ここでは、[FROM GALLERY]を選択して仮想マシンを作成する手順を説明します。[FROM GALLERY]をクリックすると、仮想マシンの作成ダイアログが表示されます。

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 大和屋 貴仁(ヤマトヤ タカヒト )

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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