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いよいよ登場する「C++Builder Android対応版」

「RAD Studio次期バージョンベータテスターミーティング」レポート

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C++でAndroidアプリ開発が可能になるメリット

 今回、C++BuilderがWindows、Mac、iOSに加え、Androidアプリ開発をサポートするようになり、Androidを含む複数プラットフォームをターゲットにする必要のある開発者にとって、有効な選択肢が1つ増えたことになる。しかし、C++でAndroidアプリ開発が可能になった意味はそれだけではない。

 C++言語には、強力な標準ライブラリが多数用意されている。例えば、STLやDinkumwareといったライブラリは、C++Builderでも利用できるが、もちろんAndroidアプリ開発にも使える。従来、WindowsやMac、Linuxなどで標準的に使われてきたプログラミングテクニックが、そのままAndroid、iOSで活用できるのだ。

図7 Androidアプリ開発でSTLを利用

 さらに、既存のC++やC言語のソースコード、ライブラリのコードなどがあれば、それをAndroidやiOSに持ってくることもできる。従来のWindows向けアプリケーションをC++で開発している開発者も多いので、これらのアプリケーションのモバイル版を開発する際にも、コードの再利用が期待できる。

ウェアラブルデバイスのサポートなど
これからのデバイスサポートにも期待

 エンバカデロでは、今回のベータテスターミーティング開催に先立ち、RAD Studio、Delphi、C++Builderで、2014年以降に計画している製品機能やテクノロジーについてのロードマップを発表している。これによると、C++によるAndroidサポートのほかに、Google Glassをはじめとするウェアラブルデバイスのサポートも計画している。

 ウェアラブルデバイスは、IT業界で今最もホットな話題の一つ。すでにいくつものデバイスが発表され、今後ますます増え、実用化へと進んでいくだろう。そのような流れの中で、重要性を増すのがアプリだ。しかし、形態も使い方も異なる上に、ますます多様性が増していく状況で、開発者はより一層の苦労を強いられることになる。

 C++Builderなどの開発環境が、従来のモバイル開発(さらに言えばWindowsアプリケーション開発)からの延長で、新しいウェアラブルデバイスの開発をサポートする意義は大きい。ますますホットになるマーケットへの参入障壁が、著しく軽減されるからだ。

 最新のC++Builder、そしてRAD Studioについては、2014年4月22日に東京・お茶の水のソラシティ・カンファレンスセンターで開催される「第28回 エンバカデロ・デベロッパーキャンプ」で発表されるとのこと。ぜひ注目したい。

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