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IoT Starter Studio

Web屋がIoT始める際の注目デバイス「Tessel 2」を試してみよう

IoT Starter Studio 第8回


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 本連載では、IoTハックに興味のある人に向けて、ハッカブルなIoTデバイスを紹介していきます。今回は、WebエンジニアがIoTを始めたい時に最適なデバイス「Tessel 2」を試してみます。

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 こんにちは、dotstuio株式会社で代表兼エンジニアをやっているのびすけ(@n0bisuke)です。

 モノとインターネットを繋げる「IoT」という言葉が度々話題に出るようになりました。しかしまだまだWebエンジニアがハードウェアを触る際には障壁が大きいです。

 今回は、Webエンジニアが制御しやすい設計になっているマイコンボードのTesselです。WebエンジニアがIoTに入門する際にオススメデバイスです。

Tessel 2とは

 JavaScript(Node.js)でプログラムを書くことができるプロトタイピングボードです。ほぼWebの知識だけで制御でき、初心者向けのボードと言えます。初代のTesselも同様のコンセプトでした。

 Tessel 2はNode.jsでプログラミングが出来るためWebエンジニアでこれから電子工作をやる人が恩恵を受けやすいです。初代のTesselではNode.jsだけが対象でしたが、2になりNode.js以外にもPythonとRustでもコードを書くことができるため、初代のTesselよりも言語の幅が広がりました。

参考

Tessel 2

  • 正式名称:Tessel 2(てっせるつー)
  • バッテリー:非搭載
  • 電源供給方法:USB給電
  • Ethernet: 搭載
  • Wi-Fi:搭載
  • Bluetooth:非搭載 (※外部モジュールで追加可能)
  • 値段:44.45ドル(日本未発売)

センサーを直感的に扱える

 通常Arduinoなどでセンサーを扱う場合はプラスやマイナス、分圧などのピンをそれぞれ繋げる必要がありますが、これはWebエンジニアや電子工作初心者にはハードルが高いです。Tesselでは専用モジュールを差し込むだけでセンサーなどを扱えるようになります。

 また、うれしいことに初代Tesselで利用していたモジュールをそのままTessel 2でも利用できます。初代Tesselの時にモジュールを購入して使ってなかった人も掘り出して使うことができます。

JavaScript(Node.js)で開発できる

 基本的にNode.jsで開発出来るため、普段利用している開発環境をそのまま使うことができます。またTesselで前述した専用モジュールを差し込みセンサーの値を扱う場合、プログラム側ではnpm経由で対応したモジュールを追加します。npmはNode.jsのパッケージ管理ツールですが、通常のNode.jsプログラミングでも必要なモジュールをnpmから追加します。電子工作の世界で行うモジュール追加がWebプログラミングの感覚で出来るのが利点として大きいです。

最初からWi-Fi搭載

 Tessel 2はWi-Fiチップを搭載しているため、特に追加部品を買うことなくネットワークに接続させることができます。IoTをやる上でインターネットに接続させる部分で課題があるデバイスは多いですが、Tessel 2は難なくクリアしています。

 また、初代TesselではWi-Fiチップが非力だったため、意図しない時にネットワーク接続が切れることが多々ありました。そのフィードバックを受けてTessel 2ではWi-Fiチップを一新し、更にEthernetポートも付けることで無線LAN接続の安定性を上げつつ、有線LAN接続も出来るようにしています。

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この記事の著者

菅原のびすけ(dotstudio株式会社)(スガワラ ノビスケ)

 日本最大規模のIoTコミュニティ「IoTLT」主催。岩手県立大学大学院ソフトウェア情報学研究科を卒業後、株式会社LIGでWebエンジニアとして入社し、Web開発に携わる。2016年にdotstudio株式会社を立ち上げ、今はIoT領域を中心に活動している。JavaScript RoboticsコミュニティNodeBotsの主催や、IoTバックエンドサービスであるMilkcocoaのエバンジェリストとしても活動中。共著: 『JavaScriptでインタラクティブ3Dコンテンツを作ろう』 共著: 『現場のプロが教える WEBデザイン 新・スタンダードテクニック37』 共著: 『フロントエンドエンジニアのための現在とこれからの必須知識』twitter: @n0bisuke URL: dotstudioのプロフィールページ

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https://codezine.jp/article/detail/9849 2017/01/05 15:07

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