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キーパーソンインタビュー(AD)

HTML5プロフェッショナル認定資格がIT技術者・非技術者を問わず就職・転職に効く理由と背景とは

LPI-Japan テクノロジー・ディレクター 和田真輝氏インタビュー

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技術者として日本国内に生き残るために

――企業で働く場合、HTML5認定資格を持っていることで、給与の差などはあるのでしょうか。

和田:これから資格を取ろうという方は、そうした「1時間あたり何円違う」といったことよりも、むしろその資格の学習で身につけた能力を足がかりに、時給換算で値段がつけられないようなスキルを身につけることが望ましいと思います。いわば、自分に対する「バリュープライシング」ですね。

 最近では、誰でもできる簡単な仕事がどんどん海外に流れています。クライアント/サーバーどちらもできるとか、デザインとプログラミングの両方の技術があるといった「合わせ技」で、独自のそれもクリエイティブな能力を発揮できないと、日本国内では技術者として生き残っていけません。そうした意味では、「エンタープライズのサーバーサイド技術者で、十分な知識も経験もあるけれどHTML5の技量が欠けている」という人にとって、今がまさにスキルアップのチャンスであり潮時ではないでしょうか。

――他に何か、HTML5と合わせて身につけておくと有利なスキルはありますか。

和田:HTML5はクライアントサイドの技術なので、「どちらもできる」技術者になる上では、やはりサーバーサイド技術であるLinuxなどのOSやデータベースも理解していると強いですね。

 というのも、サーバーとクライアントは当然のことながら連携して機能するからです。システム開発の現場で、そうした連携に関する問題などを他の技術者と話すときに、意思疎通がスムーズにできるレベルになっていると話が早いし、ミスやバグなどを予防できます。あと、クラウド関連の知識、技術も並行して取得しておくと、実務で役立つと思います。

資格更新のための継続学習がHTML5スキルを最新に保つ

――HTML5認定試験に向けた、学習の仕方やスケジュールの考え方を教えてください。

和田:まず自己学習の場合は、教材や教科書が複数の出版社から出ているので、それを購入して勉強するのが基本になります。より効果的に学習を進めたい場合は、LPI-Japanのアカデミック認定校があります。認定校はいずれもLPI-Japanが独自に定めた学習環境基準を満たしており、質の高いカリキュラムを効率よく学ぶことができます。

 ただし、学習を始める前に必ず理解していただきたいのは、資格取得がゴールではないということです。むしろ資格をスタートラインとして、資格取得のために学んだことを業務の現場で活かして顧客や会社に貢献できなくては、せっかく勉強した意味がありません。

 言い換えれば、認定資格とはこれまで学習した成果を可視化したものであり、それを自己のスキルの証明として企業にアピールする方法です。その可視化の手段として、HTML5認定試験を利用されることを願っています。

――そう考えると、認定資格を取得したらそこで安心してしまうのではなく、その後も業務での活用を念頭において、常に新しい知識や技術を吸収しながら、自分のスキルをアップデートしていく取り組みが欠かせませんね。

和田:一番いけないのは、認定資格を取ったらそこで安心して、勉強しなくなってしまうことです。

 HTML5認定資格は、認定を受けた日から5年以内に同レベルの再取得するか、上位レベルを取得することで、資格を継続できる決まりです。5年ごとに試験を受けて資格更新をするわけですが、Web技術の進化のスピードは非常に速く、この認定試験自体も新しい技術をどんどん採り入れています。つまり、5年ごとの認定資格試験を念頭に勉強を続けていくことが、自分のHTML5技術を最新に保つ秘訣であり、その達成度のチェックとしても試験を継続的に利用してほしいですね。また、資格更新のための学習では、ふだん自分の業務で使わない分野まで広く網羅して学べるので、得意/不得意分野を平均的に補っていけるという利点もあります。

LPI-Japan HTML5アカデミック認定校を紹介する和田氏。LPI-Japanが独自に定めた学習環境基準をクリアした教育機関で、HTML5認定資格の取得を目指す人に質の高い教育を提供する
LPI-Japan HTML5アカデミック認定校を紹介する和田氏。LPI-Japanが独自に定めた学習環境基準をクリアした教育機関で、HTML5認定資格の取得を目指す人に質の高い教育を提供する

――単に資格を取得するだけでなく、「認定試験のための学習」という枠組みの中で勉強を進めていくこと自体に、大きなスキルアップの効果があるのですね。

和田:そのとおりです。資格というはっきりとした目標に向けて、整備されたカリキュラム体系と教材で学んでいくことで、我流で取り組むよりも速く、より高いレベルに到達できるのです。加えて、初心者にとっては「網羅された範囲/整備された教材」、そして中堅の技術者にとっては「一流の技術者が編さんした最新の技術知識」と、各人のキャリアやステージに応じたメリットが享受できるのも大きな特徴です。

――最後に、資格取得を目指す皆さんに一言メッセージをお願いします。

和田:LPI-Japanとしては、日本の技術者がグローバルレベルでの競争力、付加価値を持つ人材となるように、育成面でできる限りの貢献をしていきたいと考えています。皆さんもHTML5認定資格を1つの足がかりとして、自分自身のスキル向上はもちろん、自分の会社や組織、そして日本社会の発展を支えていく技術者として、大きく成長していただきたいと思います。

ポイントを押さえて学べば合格率もぐーんとアップ!
「HTML5プロフェッショナル認定」学習のツボ

 これまでのHTML5認定資格の結果をもとに、受験者が間違いやすい出題項目や、効率よく実力を伸ばす認定教材の使い方などを、和田さんから教えていただいた。

正答率が低い傾向が見られる出題箇所は?
  • HTML5認定資格 レベル1:各種要素の知識に関連する項目
  • HTML5認定資格 レベル2:デバイスアクセス系APIに関連する項目
「LPI-Japan HTML5認定教材」を利用した効率的な学習方法は?
  • Web技術の変化に対応するために、出題範囲がアップデートされることがある。このため、教材は常に最新のものを利用することが必須だ。
  • やみくもに学習を始めるのではなく、必ず事前に出題範囲を確認すること。というのも、出題範囲の中には学習の助けとなるポイントが散りばめられているからだ。
  • 効率よくポイントを押さえて学習していきたいと考えるなら、教材の各章の最後にある確認問題をまず解いてみよう。自分の知らない、苦手な場所が分かるはずだ。そうやって自分の今のレベルを確認した上で、正答率の低かった章から始めれば、苦手な部分により多くの時間を割くことができる。

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この記事の著者

工藤 淳(オフィスローグ)(クドウ アツシ)

出版社や制作会社勤務の後、2003年にオフィスローグとして独立。もともと文系ながら、なぜか現在はICTビジネスライター/編集者として営業中。 得意分野はエンタープライズ系ソリューションの導入事例からタイアップなど広告系、書籍まで幅広く。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

市古 明典(資格Zine編集長)(イチゴ アキノリ)

うさぎ化してますが、1972年の子年生まれ。宝飾店の売り子、辞書専門編集プロダクションの編集者(兼MS Access担当)を経て、2000年に株式会社翔泳社に入社。月刊DBマガジン(休刊)、IT系技術書・資格学習書の編集を担当後、2014年4月より開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集に参加。資...

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