斉木です。
先週珍しく出張に行かせてもらい、Rubyビジネス・コモンズさんが主催している「イケテルRails勉強会@福岡/九州大学」に参加してきました。
http://rubybizcommons.blogspot.com/
福岡を中心にして、「Rubyの楽しさを通じて、世界を変えていきたい」と活動している団体で、現在、会員数が400人弱いるそうです。福岡が拠点なのは、東京集中の状況は歪んでいるので、地域で特色を出し、ビジネスとテクノロジーのバランスが取れていけば世界も変わってくるのでは、という理由から。
また、頭だけで考えるのではなく、実際に動かして技術の楽しさを感じてもらおう、という主旨も根底にあり、その対象者は技術者だけでなく、デザイナーやアプリケーションの利用者も含まれます。技術者でなくても、小さなシステムを
積み上げていくことはできるし、もしかしたら、それがコンピュータ業界を変えていくかもしれない、という思惑もあるようです。協業する際の一助にもなるでしょう。
勉強会の概要を紹介すると、半日かけたRuby on Railsのハンズオンと、1時間半程度のWeb戦略のディスカッション(お題は、Webサイトを使って九州大学の図書館を盛り上げるには)という構成。
開発環境は、ファイルのコピーとバッチで、すぐにNetBeans 6.0が使えるよう工夫されていました。ハンズオンの内容は、カレンダーアプリを作りながら、Scaffold、MVC連携、MigrationによるDB管理、プラグインのインストール/利用、等々の基礎知識を学んでいくあたりまで。
また途中、オブジェクト指向の解説もあり、これもIRBを使って「実際に手を動かしながら」理解していくという、徹底ぶりでした。
正直、技術者以外も対象としつつも、やはり最低限プログラミングの素養(できれば、フレームワークやRubyにも触ったことがある)が必要な印象でしたが、3~4名のチームごとにサポーターが付いているので、例え初心者であっても、(まがりなりにも?)本格的なプログラミングを体験できるようになっていました。
一見すると、その場限りの自己満足で、あまり意味のない行為とも思えますが、代表の最首(さいしゅ)さんによると、プログラミングの素養がない状態でビジネスのアイデアを検討すると、「もしスカウターがあったら…」などと非現実的で、まったく建設的でない方向に議論が発散しがちだとか。プログラミングの雰囲気を知っておくことで有意義なアイデアが生まれてきやすいといいます。確かに、一理あるかもしれません。また、プログラミング自体への関心も持ってもらえ、ユーザとの距離が縮まりそうです。
ディスカッションは、図書館の利用履歴をベースに、Amazonのようなリコメンデーションを行ったり、アフィリエイトを行ったりといった現実的なものから、プレゼンでの掴みオンリーのネタといったものまで多種多様で、短時間ではありましたが興味深かったです。
この勉強会は、福岡以外でも長崎、名古屋、東京など、各地で活動を広げているそうなので、機会があれば、ぜひ一度参加して、その空気を味わってみてはいかがでしょうか。


