ファイルメーカー株式会社
【13-D-2】FileMakerを使用してビジネス環境の変化に柔軟に対応するシステムを作る
株式会社ジェネコム 給前 悟郎
近年のビジネスを取り巻く環境は、めまぐるしく変化している。その終わりのない変化に追随する必要のある情報システムも、構築してしまえば終わりではなく、常に改善していくことが求められる。そのような変化に柔軟に対応していくシステムを開発する手段としてお勧めなのがFileMakerだ。FileMakerは、短期開発、低コスト、メンテナンス性の良さという、現在のシステムに求められる条件を備えている。
FileMakerでビジネスの変化に柔軟に対応するシステムをつくろう
「ビジネスの変化スピードに合わせたシステム開発をFileMakerでしてみませんか」、FileMakerを利用したシステムを提案しているソリューションプロバイダ、ジェネコムの給前悟郎氏は、冒頭でこう切り出し、セッションが始まった。「近年のビジネスをとりまく環境の変化スピードは、加速化している」と給前氏は言う。例えば経済環境。日経平均株価の終値は昨年の1月に比べ、現在は約半減状態。組織形態も分社化や部署の統廃合、再編、拠点分散など変化している。製品･サービスのサイクルも非常に早くなっている。「昨年7月にソーシャル3D仮想空間の、Google Livelyβ版が公開されたが、年末にはサービスが終了するなどはその一例。そのほかにもドメイン取得やオンラインショッピングなども購入から手に入るまでの時間がどんどん短くなっています」と給前氏。このような状況に当てはまる言葉として給前氏は、「ここでは同じ場所にとどまるだけで、必死に走らなきゃいけないんだよ。そしてどっかよそに行くつもりなら、せめてその倍の速さで走らないと」と不思議の国のアリスの赤の女王の台詞を引用した。
このようにビジネスをとりまく環境は目まぐるしく変わっており、その変化に終わりはない。したがって、情報システムも変化し続けなければならない。これからのシステムに求められる条件とは、「短期開発、低コスト、メンテナンス性の良さという3つを兼ね備えていることです。この3条件にFileMakerはぴったり当てはまります」と給前氏は言い切る。
FileMakerでビジネスの変化スピードに合わせたシステムを開発
3条件に当てはまる理由は、FileMakerの特徴にある。「FileMakerでの開発は、基本的にGUIベースで行います。したがって、帳票や画面デザインなども容易に構築、変更が可能。しかも開発環境と利用環境が同一なので、作りながら動作の確認もできます。またシステムは、ソリューションをFileMaker Serverに置くだけで即クライアント側から利用可能。これらの特徴により、開発効率の向上による短納期が実現するのです」と給前氏。また、実行環境と開発環境が同一であるため、小さな要望であればその場ですぐ変更も可能である。
次にコストの低減。コストというと開発コストを浮かべがちだが、教育コストや運用コスト、メンテナンスコストなどもある。中でもFileMakerは、教育コストの低減が図れる。直感的なインタフェースによる操作に加えて、データベースに対するレコードの作成や編集、検索、印刷などの基本機能は、すべて標準で提供しているからだ。「操作が簡単であるため、長時間の専門トレーニングの必要はありません」（給前氏）。さらに「基本的に日々のメンテナンスはフリー。GUIでのスケジューリング設定による定期バックアップやファイル単位のバックアップによる復旧作業が容易に行えます」と、メンテナンス性のよさを解説。「簡易な変更なら、運用中でもシステムを止めることなく、即本番環境へ反映可能。スクリプトやフィールドの移植作業もコピー＆ペーストでできる。このように、ビジネスニーズに迅速に対応できます」と、給前氏はデモを交えながらこれらの特徴を解説した。
「FileMakerは、企業や教育・研究機関、医療機関など幅広い分野で利用されていますが、まだまだビジネスシーンでの認知度は低い。これまで語ってきたように、FileMakerならビジネスの変化スピードに合わせたシステム開発が実現できます。ぜひみなさんも使ってみてください」と給前氏は熱く語りセッションを終えた。
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