Ajax はプログラミング言語や API のような明確な技術仕様や製品の名前ではなく、いくつかの技術を組み合わせで実現することができる手法を抽象的に意味する言葉です。 DHTML や Web2.0 などと同様で、何らかの技術を組み合わせた抽象的な概念です。
Ajax とは Asynchronous JavaScript + XML の省略で、JavaScript コードから非同期にサーバーに問い合わせを行い XML データ通信を行うことを意味します。 技術的な原理としては、スクリプトの内部でサーバーに対して HTTP プロトコルを用いた要求を行い、結果をテキスト形式、または XML 形式で受け、取得した情報を使ってページを更新する一連の作業を Ajax と呼びます。
まずは、Ajax の最も基本的な作業である、JavaScript からサーバーに通信する方法を見てみましょう。 JavaScript からサーバーに対して要求を行い、新しいコンテンツを取得するには XmlHttpRequest オブジェクトを使います。 XMLHttpRequest を利用するには、最初に new 演算子を用いてオブジェクトを生成しなければなりません。
var req = new XMLHttpRequest();
例えば、上記のように XMLHttpRequest オブジェクトを生成し req に代入すれば、req を XMLHttpRequest オブジェクトとして利用することができます。XMLHttpRequest は Web 関連の標準技術を定める W3C によって草案が公開されています。草案には IDL で書かれた XMLHttpRequest インタフェースの宣言も含まれ、これに準拠した実装であれば、異なるブラウザ間でも同じスクリプトが正しく動作します。詳細は、以下の草案をご覧ください。