layoutDefinition属性でMultiRowのレイアウトを調整する
layoutDefinition属性に指定するレイアウト定義について、さまざまな表示パターンでMultiRowを表示する図3のサンプルで説明します。
基本的な指定パターン
もっとも単純なレイアウト定義を、リスト5で説明します。
layoutDef1 = [ { header: "レイアウト例1", cells: [ { binding: "苗字" }, { binding: "名前" }, { binding: "性別" }, ] } ];
レイアウト定義の要素を表1に示します。グループヘッダーは、ヘッダーを折りたたんだ時に表示されるヘッダー文字列です。ヘッダーの折りたたみについては後述します。
要素名 | 意味 |
---|---|
header | グループヘッダー |
cells | グループに指定するデータ要素の配列 |
binding | cells配列の要素に指定する、データ項目名 |
リスト5のように指定すると、cellsに指定された苗字、名前、性別のデータ項目が、縦に並んで表示されます。
colspanの指定でセルを横に並べる
レイアウト定義にcolspanを指定すると、1つのグループ内で要素を横に並べることができます。指定例をリスト6に示します。
layoutDef2 = [ { header: "レイアウト例2", colspan: 2, cells: [ { binding: "苗字" }, { binding: "名前" }, { binding: "性別" }, ] } ];
colspanを2に指定すると、cellsのデータ要素を最大2個だけ横に並べます。この場合は苗字と名前の2個を横に並べて、3個目の性別は2行目に折り返して表示されます。
リスト7のように、colspanをcells配列の要素に設定することもできます。
layoutDef3 = [ { header: "レイアウト例3", cells: [ { binding: "苗字", colspan: 2 }, { binding: "名前" }, { binding: "性別" }, ] } ];
この場合、colspanに2が設定されている苗字の項目が、横に2列分の幅をとって表示され、名前と性別は折り返した2行目に横並びで表示されます。
セルに属性を設定してレイアウトを調整
cells配列要素に指定する各データ項目には、レイアウトやフォーマットといった属性が設定できます。例をリスト8に示します。
layoutDef4 = [ { header: "レイアウト例4", cells: [ { binding: "苗字", align: "right" }, { binding: "誕生日", align: "center", format: "yyyy/M/d" }, { binding: "体重", align: "left", format: "f1" }, ] } ];
データ項目に対して、align属性で右/中央/左寄せを、format属性で日時や数字の表示形式を指定しています。体重に指定されたformat属性「f1」は、小終点第1位までを表示する意味です。
リスト8で利用した属性のほかに、FlexGridの列を表すColumnクラスの属性が設定できます。詳細はドキュメントを参照してください。
参考 レイアウトの動的な切り替え
layoutDefinition属性にあとから別のレイアウト定義を代入すると、MultiRowのレイアウトを動的に切り替えることができます。図8のサンプルは、ボタン押下でレイアウトが切り替わります。処理の詳細はサンプルコードを参照してください。