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IDDD本から理解するドメイン駆動設計

実践DDD本 第9章「モジュール」~高凝集で疎結合にまとめる~

IDDD本から理解するドメイン駆動設計 第9回

アプリケーションレイヤのモジュール分割

 これまで、ドメインモデルのモジュールを見てきましたが、それ以外の要素についても確認してみましょう。DDDでは、ドメインオブジェクトを利用するアプリケーションレイヤ側にも処理を持ちます。ここのモジュール設計も同様で、わかりやすく管理できるように分割します。

モジュールの階層構造とアプリケーション配下に含まれるオブジェクト(C#)
モジュールの階層構造とアプリケーション配下に含まれるオブジェクト(C#)

 これらのモジュールの中には、アプリケーションサービスや、そのサービスで利用するコマンドが格納されています。

アプリケーションレイヤのモジュール分割例
SaaSOvation.AgilePM.Application.Teams
SaaSOvation.AgilePM.Application.Sprints
SaaSOvation.AgilePM.Application.Products

 このように「アジャイル管理コンテキスト」では機能ごとに分割していることがわかります。

 なお「認証・アクセスコンテキスト」では、以下のようにサブモジュールを作らず、1つのモジュールにてまとめています。

アプリケーションレイヤのモジュール命名
SaaSOvation.IdentityAccess.Application

 各プロジェクトの状況に応じて、モジュールを真剣に検討すると良いでしょう。

境界づけられたコンテキストとモジュールの使い分け

 なお、モジュールによる分割か、境界づけられたコンテキストによる分割かで悩むことがあるかもしれません。モジュールに関してはこれまで述べてきた通りクラス群でまとめる仕組みですが、境界づけられたコンテキストは、ユビキタス言語の境界線(ビジネス的な境界線)となります。

 モデルが大きくなってきた場合、ドメインエキスパートの言葉に従い、どのような方法による分割が最適かを検討していくと良いでしょう。そのため最初の設計時は、無理して分割してしまうのではなく、ひとまとめのままのほうが無難かもしれません。

最後に

 以上、本稿ではモジュールについて紹介してきました。DDDにおけるモジュールは、プログラム言語の仕組みだけではなく、主要なモデリングツールであることが理解できたと思います。開発をする時には適切なモジュール名にて責任を明確にして、役割を正しく分離できているかを意識すると良いでしょう。次の第10回ではDDDの「集約」について紹介します。

参考資料

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この記事の著者

WINGSプロジェクト 青木 淳夫(アオキ アツオ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。 2026年時点での登録メンバは約50名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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