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Webフレームワーク「Alinous-Core」でアプリケーション開発をはじめよう

HTMLとSQLで簡単Web-DB開発 次世代Web開発言語「Alinous-Core」

Alinous-Coreを使ったWebアプリケーション開発 第1回


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Alinous-Coreモジュールについて

 Alinous-Coreでは、1つの画面を表示するための単位を「Alinous-Coreモジュール」と読んでいます。Alinous-Coreモジュールは、次の要素で構成されています。

  • 1つのHTMLファイル
  • Alinousスクリプトファイル(オプション)

 簡単に言い替えれば、1つのAlinous-Coreモジュールは1枚のHTMLと、それに関連するスクリプト(SQL)で構成されます。

Webページへのアクセス

 Webページへのアクセスは通常のWebアプリケーションと同じです。例えば、「ALINOUS_HOME」の下にある「index.html」へは、サーバ起動後、Webブラウザから以下のURLでアクセスすることができます。

  • http://localhost:8080/index.html

 「ALINOUS_HOME」フォルダの下の「select」フォルダには、「show.html」と「show.alns」というファイルがあります。この場合は、このHTMLファイルとALNSファイルのセットで、1つのAlinous-Coreモジュールとなります。このモジュールにWebブラウザでアクセスするには、以下のURLを入力します。

  • http://localhost:8080/select/show.html

 そして、このときAlinous-Coreのサーバ側では、

  1. 「show.alns」を実行する
  2. 「show.alns」の実行結果と「show.html」のデザインを結合する
  3. WebブラウザにHTMLとしてレスポンスを返す

 という順番でAlinous-Coreモジュールを実行しています。

デバッガでAlinous-Coreモジュールの動きを追う準備説明

 では、実際にAlinous-Coreの動きをEclipseプラグインに付属しているGUIデバッガでステップ実行しながら見ていきましょう。

 Alinous-CoreのEclipseプラグインには、高度なデバッグ機能を備えたデバッガがついています。この機能を使い、Alinous-Coreモジュールの動きを実際に追ってみます。例として、図2のような最低限のプロジェクトを作成しました。このプロジェクトには、ページが1つしかありません。

図2 最低限のプロジェクト
図2 最低限のプロジェクト

 まずはファイルの内容を見ていきます。図3に表示されている画像は、EclipseのAlinousスクリプト編集の専用エディタで「index.alns」を開いたときの画面です。

図3 index.alnsをエディタで開く
図3 index.alnsをエディタで開く

 このスクリプトでは、3行目で、$SHOW_TEXTという変数をつくり、そこに、「こんにちは」という文字列を代入しています。5行目ではSELECT文を実行しています。SELECT文を実行するとRECORDSという配列が作られ、その中にDBから返ってきた処理結果(レコード)が格納されます。

 次は、EclipseについているテキストエディタでHTMLファイルを開いたときの画面です。

図4 index.htmlをエディタで開く
図4 index.htmlをエディタで開く

 「index.html」は通常のHTMLとほぼ変わりはありません。また、Alinous-Core用のタグも存在しません。ただ、属性の部分で違いがあります。具体的には、7行目の$SHOW_TEXT、9行目のalns:iteratealns:valuableがそれにあたります。Alinous-Coreは、これらの属性と「{」と「}」で囲まれた部分との記述で、Alinousスクリプトファイルの実行結果とHTMLファイルのデザインを結びつけます。

 では、次節で実際にデバッガを使い、この様子を確認してみます。

次のページ
実際にデバッガで動作を追う

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この記事の著者

飯塚 友裕(イイヅカ トモヒロ)

Eclipse関連のソースコード自動生成プロダクトの開発者。ソースコード自動生成エンジンを他社に供給する技術エンジン会社「CROSSFIRE JAPAN, INC.」で、O/RマッピングツールやJavaによるSQLパーサーを開発。現在、NetBeans.org(米国)のパートナー。最近は、Alinous-Coreを利用したパッケージビジネスを行っています。SEO対策対応ECサイト構築パッケージOpen-ECAlinous-Coreのソースコードダウンロードhttp://sourceforge.jp/projects/alinous-core/はてなブログhttp://d.hatena.ne.jp/i-zuka/

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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