Alinous-Coreモジュールについて
Alinous-Coreでは、1つの画面を表示するための単位を「Alinous-Coreモジュール」と読んでいます。Alinous-Coreモジュールは、次の要素で構成されています。
- 1つのHTMLファイル
- Alinousスクリプトファイル(オプション)
簡単に言い替えれば、1つのAlinous-Coreモジュールは1枚のHTMLと、それに関連するスクリプト(SQL)で構成されます。
Webページへのアクセス
Webページへのアクセスは通常のWebアプリケーションと同じです。例えば、「ALINOUS_HOME」の下にある「index.html」へは、サーバ起動後、Webブラウザから以下のURLでアクセスすることができます。
- http://localhost:8080/index.html
「ALINOUS_HOME」フォルダの下の「select」フォルダには、「show.html」と「show.alns」というファイルがあります。この場合は、このHTMLファイルとALNSファイルのセットで、1つのAlinous-Coreモジュールとなります。このモジュールにWebブラウザでアクセスするには、以下のURLを入力します。
- http://localhost:8080/select/show.html
そして、このときAlinous-Coreのサーバ側では、
- 「show.alns」を実行する
- 「show.alns」の実行結果と「show.html」のデザインを結合する
- WebブラウザにHTMLとしてレスポンスを返す
という順番でAlinous-Coreモジュールを実行しています。
デバッガでAlinous-Coreモジュールの動きを追う準備説明
では、実際にAlinous-Coreの動きをEclipseプラグインに付属しているGUIデバッガでステップ実行しながら見ていきましょう。
Alinous-CoreのEclipseプラグインには、高度なデバッグ機能を備えたデバッガがついています。この機能を使い、Alinous-Coreモジュールの動きを実際に追ってみます。例として、図2のような最低限のプロジェクトを作成しました。このプロジェクトには、ページが1つしかありません。
まずはファイルの内容を見ていきます。図3に表示されている画像は、EclipseのAlinousスクリプト編集の専用エディタで「index.alns」を開いたときの画面です。
このスクリプトでは、3行目で、$SHOW_TEXT
という変数をつくり、そこに、「こんにちは」という文字列を代入しています。5行目ではSELECT文を実行しています。SELECT文を実行するとRECORDS
という配列が作られ、その中にDBから返ってきた処理結果(レコード)が格納されます。
次は、EclipseについているテキストエディタでHTMLファイルを開いたときの画面です。
「index.html」は通常のHTMLとほぼ変わりはありません。また、Alinous-Core用のタグも存在しません。ただ、属性の部分で違いがあります。具体的には、7行目の$SHOW_TEXT
、9行目のalns:iterate
、alns:valuable
がそれにあたります。Alinous-Coreは、これらの属性と「{」と「}」で囲まれた部分との記述で、Alinousスクリプトファイルの実行結果とHTMLファイルのデザインを結びつけます。
では、次節で実際にデバッガを使い、この様子を確認してみます。