はじめに
今までの内容は、インストールやAlinous-Coreの簡単な紹介だったのですが、今回は、「どの機能をどうやって作るか」ということに焦点を当てて記事を書いていこうと思います。
過去の記事
- HTMLとSQLで簡単Web-DB開発 次世代Web開発言語「Alinous-Core」
- Alinous-CoreでHTMLパーツの部品化
- Alinous-Coreの認証FWでBASIC認証とフォーム認証を運用
- 5分で動かす次世代Web開発言語Alinous-Core
- Alinous-CoreにおけるJava Connectorの紹介
Alinous-Coreでできること
まずは、大まかにAlinous-Coreでできることを列挙してみます。
- ポートレット機能
- 普通の静的HTMLページ
- Formを使ったページ
- Formインプットのバリデーション
- SQLの実行
- HTTPセッションのハンドリング
- ページのフォワード機能
- RSSの作成
- Basic認証、フォーム認証
- メールの高速大量送信
- ファイルアップロード
以前の記事でJavaConnectorを紹介しましたが、実は、JavaConnectorを使わなくても、これだけのことができてしまいます。では、JavaConnectorはどのようなときに使うのでしょうか? JavaConnectorを使うのは、次のような場合が考えられます。
- 入力したデータに対して複雑な解析(構文解析など)が必要なとき
- データベースのチューニングで、ストアドプロシージャーを使ったり、厳密なカーソル処理が必要なとき
- 分散環境でコンピューティングしていて、基幹システムのミドルウェアにWeb層からアクセスしなくてはいけないとき
これらの場合にはJavaConnectorが必要です。どれも大規模な開発や、アクセスが極端に多くパフォーマンス要件が極端に求められるケースです。逆に言えば、それ以外のケースではJavaConnectorなしで済んでしまうことがほとんどだと思います。
それぞれの機能の説明について
それでは、それぞれの機能に対する実装について、サンプルを交えながら説明していきます。サンプルプログラムは実際に動かせた方がよいと思うので、Alinous-Coreデフォルトのサンプルプロジェクトを利用することにします。
また、Alinous-Coreの動作の概要については、「HTMLとSQLで簡単Web-DB開発 次世代Web開発言語Alinous-Core」を最初に読むと分かりやすいかと思います。
サンプルプロジェクトについて
サンプルプロジェクトは、Eclipseの新規作成ウィザードで簡単に作成できます。サンプルプロジェクトの作り方、動かし方、デバッガの使いかたについては、「5分で動かすAlinous-Core」を参照してください。サンプルプロジェクトを作成すると次の図のようなプロジェクトが作成されます。
「ALINOUS_HOME」の下にさまざまなフォルダがありますが、それぞれのフォルダが1つの機能の例となるサンプルになっています。各フォルダについて説明をすると、
- ALINOUS_HOMEフォルダ
- ALINOUS_HOME/adminフォルダ
- ALINOUS_HOME/imgフォルダ
- ALINOUS_HOME/insertフォルダ
- ALINOUS_HOME/libフォルダ
- ALINOUS_HOME/logoffフォルダ
- ALINOUS_HOME/rssフォルダ
- ALINOUS_HOME/selectフォルダ
- ALINOUS_HOME/uploadフォルダ
というような構成になっています。