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キーパーソンインタビュー(AD)

自分のスキルをシェアしよう! IT人材にとって「副業講師」に挑戦する魅力をUdemy人気講師に聞く

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オンラインならではの魅力的な講座の作り方

――Udemyの講座は、どのような流れで作っていますか?

 これについては特別変わったことはしていないと思います。5W1Hで、まずは受講生像を想定し、その上でどのようなテーマでどのような内容を教えるのか、大枠から内容を組み立てていく流れです。

 トピックの選び方は人によっては悩むところだとは思いますが、私の場合は、目的が「自身の知識の体系化」と決まっているので、自分が作りたいものを作っているという感じですね。また、データサイエンスに興味を持ってもらえる人を増やしたいと考えているので、その軸はぶらさないようにしています。ただ、収益のみを考えるなら、アフィリエイトのように流行りのトピックに限定して、自由に講座を作れるのもUdemyの魅力かもしれません。

――対面ではない動画講座の中で、学習者の課題意識やニーズをどのように反映していますか。

 学習者の課題意識の把握については、対面ではないために、受講生が考え、感じていることが直接分からないのでなかなか難しいです。ただ自身がこれまで学習してきた経緯を思い出しながら、それを反映させるようには意識しています。特に初心者については、リアルならばちょっと時間をとって考えさせる場面でも、オンラインの場合はここまでやるのかというほど徹底的に意識して丁寧に説明するようにしています。オンラインで非同期の講座だからこそ、「絶対に迷わせないぞ」という気持ちで作成しています。

 逆にそうした非同期での動画による講座だからこそ、好きなタイミングで内容を割り切って作れるのはメリットだと思います。自由にカリキュラムを組んで、セクションを区切ってメリハリをつけられます。対面だと現場の温度感を意識して、案外区切りどころが掴めずにだらけてしまうリスクも無いとは言い切れないので、これはメリットだと思います。

 もう一つは、説明の仕方を自由に割り切れるところですね。たとえば、プログラミングの講座でコードを入力してもらう時間は「一時停止してください」と案内し、受講生の好きなタイミングで動画の続きを再生してもらっています。

――動画だからこその良さや、それを活かした工夫について教えてください。

 対面と比較しての良さになりますが、自分自身が完全にストーリーを組み立てられるところでしょうか。対面だと受講生のフォローに回りすぎて、最後に時間の余裕が持てなくなることも多々あるのですが、動画ならそういうことがありません。またカリキュラムを丁寧に構築した上で、短編集のような動画を作ることもできるので、受講生が飽きないよう工夫して盛り込むこともできます。

自分の得意を誰かの学びに活かす、Udemyで新しい挑戦を!

――講師をやってみたいと思われた方に、アドバイスをいただけますか。たとえば、具体的にはどのような方におすすめなのでしょうか。

 まずは「人に何かを教えることが好きな人」ですね。そして、私のように自身の知識を体系的に整理したい人、そして、あわよくばそれが収益になるともっと良いと考えられる人がいいと思います。特にIT人材の方にとっては、アウトプットが重要なので特におすすめですね。

――講師をやってみたいと思った方は、まずどうすればいいのでしょうか。

 やってみたいと思ったら、特に肩肘を張る必要はなく、自身がどういうことなら人に教えられそうかを整理することから始めると良いと思います。Udemyは受講者層をある程度コントロールできるので、自身のスキルレベルに応じて選択できるのがありがたいです。だから、あまり気負わずトライしてほしいですね。

 開始については、まずメールアドレスを登録すると、受講生と講師共通のアカウントが作成できます。講師を希望する人は、Udemyに用意されたテンプレートがあり、そこにタイトルやテーマなどを肉付けして動画を作成し、完成したら品質チェックを受けます。あらかじめテンプレートがあり、少しずつ好きな時間で作っていけるので、参入しやすいところだと思います。

――動画はどのように作っていますか?

 これも特別なことはしておらず、カメラは自宅のノートPCで、マイクだけ外付けの少し性能の良いものを使っています。全部、一般的に入手して揃えられるものを使っています。人によっては顔出しせずに、スライドを送りながら声を乗せる、PCの画面共有を見せるという方法を採る人もいます。ただ、Udemyは品質チェックがあり、音声や画質が不明瞭なものは通せないので、そこだけは意識する必要があります。

 もし動画作成スキルがない、話すのが苦手という方も、講座内容によってはやり方次第でいくらでも対応できます。実際私もUdemyで初めて動画を作成しましたし、アドリブが必要ないので、すべて紙に書いておいて読み上げれば済みます。おそらく想像するほど難しくないので、ぜひ気軽にチャレンジしてもらえると良いと思います。

――奏大さんの今後の展望を教えてください。

 データサイエンス関連の事業は今後もやっていきたいと考えており、講師業と組み合わせて2本柱としていきたいと考えています。講師としては、最初は対面からはじめて、オンライン動画の形にチャレンジし、結果としてより多くの方に受講いただけたことに大いに満足しています。今後もより多くの方に受講いただけるように、いろいろと活動していきたいですね。その中で、講師としてのキャリアはもちろん、教育業としてもっと多くの方に知識が行き届くような仕組み作りなどに貢献していければと考えています。

――そんな奏大さんに刺激を受けて、ぜひ、多くのエンジニア・IT人材に講師業にチャレンジしてもらえることを期待しています。ありがとうございました。

世界最大級の学習プラットフォーム「Udemy」

 米国法人Udemy, Inc.が運営する世界4,400万人以上(※)が学ぶオンライン学習プラットフォームです。Udemyは、C to Cプラットフォームで世界中の「教えたい人(講師)」と「学びたい人(受講生)」をオンラインでつなげます。最新のIT技術からビジネススキルまで幅広いテーマの講座をオンラインで学ぶことができ、世界で6.5万人以上の講師が18.3万本を超える講座を公開しています。

(※Udemyに会員登録して、コースを受講し始めたユーザーの数)

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この記事の著者

伊藤 真美(イトウ マミ)

エディター&ライター。児童書、雑誌や書籍、企業出版物、PRやプロモーションツールの制作などを経て独立。ライティング、コンテンツディレクションの他、広報PR・マーケティングのプランニングも行なう。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

近藤 佑子(編集部)(コンドウ ユウコ)

株式会社翔泳社 CodeZine編集部 編集長、Developers Summit オーガナイザー。1986年岡山県生まれ。京都大学工学部建築学科、東京大学工学系研究科建築学専攻修士課程修了。フリーランスを経て2014年株式会社翔泳社に入社。ソフトウェア開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集・企画・運営に携わる。2018年、副編集長に就任。2017年より、ソフトウェア開発者向けカンファレンス「Developers...

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