採用時期の早期化要因は「優秀な学生に出会うため」、採用担当者300名に「24年度卒採用に関する動向調査」を実施

　レバテックが運営する「レバテックルーキー」は、新卒エンジニア採用担当者300名を対象に行った「24年度卒採用に関する動向調査」の結果を9月29日に発表した。

　本調査は、9月7日から9月9日の期間にインターネット上で実施され、新卒採用担当者300名から有効回答を得ている。

　9月時点で24年度卒のエンジニア採用を開始している企業は、全体の53.7％となった。加えて、23年度卒採用に比べて、24年度卒の採用開始時期が早くなった企業は全体の21.0％だった。一方で、採用開始時期が23年度卒よりも遅くなったと回答したのは全体の3.0％に留まり、ほとんどの企業が昨年度と同様、または早期化していることが分かった。

　また、24年度卒の採用開始時期を早めた企業のうち、「1か月以上」早期化したのは46.0％、「2ヶ月以上」早期化したのは22.2％という結果になった。早期化した企業の約7割が、昨年度よりも1〜2か月程度早く採用を始めていることが分かる。

　新卒エンジニアの採用開始時期を早める要因として最も多かったのは、「優秀な学生に出会うため（61.9％）」だった。次いで、「母集団を増やすため（22.2％）」「市場の動向に合わせるため（15.9％）」と続いた。

　昨年度の採用と比べて、24年度卒の採用人数が変動したのは全体の31.5％。採用人数が増えたのは全体の21.2％となった。一方、採用人数が減ったのは全体の10.3％だった。

　24年度卒採用の終了時期として、年内を想定している企業は全体の13.3％に留まった。しかし、合計半数以上の企業が、2023年7月頃までに採用活動を終了させたいと回答した。また、全体の33.0％は採用終了時期はいつでも良いと回答していることから、長期間かけて新卒採用を行う企業が多いことが分かった。

　新卒エンジニアの採用課題として最も多いのは「自社の要件にマッチする学生に出会えない（40.7％）」、次いで「母集団形成ができない（24.0％）」だった。さらに多かったのは、「自社の魅力づけができない（21.0％）」「選考中の辞退率が高い（19.0％）」だった。