SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

5分でわかるActiveReports帳票

5分でわかるActiveReports帳票-改ページ制御と多段組レイアウト(2007年度版)

ActiveReports for .NET 3.0Jで作るサンプル帳票

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ダウンロード 使用データ (1013.0 B)

カラムを使った多段組レイアウト 1

 ここからは、ActiveReportsの多段組レイアウト機能について紹介します。

多段組レイアウトとは?

 これまで紹介してきたサンプル帳票は、各セクションのヘッダ/フッタ定義と、Detailセクションに定義した1行分のレイアウトを下方向へ繰り返し出力するものでした。ActiveReportsではこのような1段組のレイアウトだけでなく、2段組、3段組といった多段組レイアウトも作成可能です。多段組のレイアウトではDetailセクションが分割され、1行=1件のデータではなく、1行に複数件のデータを配置できます。

1段組みレイアウトと多段組(3段組)レイアウト
1段組みレイアウトと多段組(3段組)レイアウト

多段組レイアウトのサンプル帳票

 今回サンプルとして紹介するのは、各商品の日別売上をカレンダー風に横方向へ並べて表示した帳票です。

カラム帳票できあがりイメージ
カラム帳票できあがりイメージ

 また、取り込むデータ構造は次のようになっています。

データ構造
データ構造

 このデータを今までのように1行=(商品名+6日分のデータ)の1段組レイアウトで表示させる場合、行と列を入れ替えるための複雑なSQLを書く必要がありますが、ActiveReportsの多段組レイアウト機能をうまく使うと、複雑なSQLを書くことなく簡単に実装することができます。

多段組レイアウトの作成

 それでは、多段組レイアウトのデザイン作成について解説していきます。

データ表示部の作成

 多段組レイアウトを実現するには、まずDetailセクションのColumnCountプロパティを設定します。ColumnCountプロパティのデフォルト値は1(=1段組)です。ColumnCountプロパティを2以上の値に設定すると、Detailセクションが均等割付で分割されます。今回のサンプルではColumnCountプロパティに7を設定しているので、セクションが横に7分割されたうち、6つ分の背景がグレー表示されています。グレーで表示された部分は繰り返し項目となります。

 グループヘッダ/フッタのColumnLayoutプロパティをTrueに設定すると、ヘッダ、フッタも明細と同じ段数で分割されて表示されます。

カラム帳票レイアウト本体
カラム帳票レイアウト本体

 次に、detailセクションのColumnDirectionプロパティを設定し、データの展開方向を決めます。ColumnDirectionプロパティには、

  • AcrossDown(まず横方向へ出力し、その後次の行へ改行する)
  • DownAcross(まず縦方向に出力し、その後隣の列へ折り返す)

 のどちらかを設定できます。今回はDownAcrossを選択します。

データ出力方向の違い
データ出力方向の違い

グループヘッダ/フッタの設定

 次に、改ページする際のNewPageプロパティの設定と同様、改列のためのプロパティを設定します。

 今回は売上日単位で列を移動するので、見出しグループヘッダのDataFieldプロパティには日付(SlipDate)を設定します。また、1番左の列は商品名を表示するために空けておく必要があるため、NewColumnプロパティはBeforeに設定します。

見出しグループヘッダプロパティ
見出しグループヘッダプロパティ

 これでデータ表示部分の設定は完了です。

次のページ
カラムを使った多段組レイアウト 2

この記事は参考になりましたか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
5分でわかるActiveReports帳票連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

宮本奈紗(ミヤモトナサ)

株式会社システムインテグレータ ERPソリューション部所属。ERPシステムの設計・開発に従事。業務でActiveReportsを使用。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

渡辺俊史(ワタナベトシフミ)

株式会社システムインテグレータ パッケージ開発部所属。ECサイト構築パッケージの設計・開発に従事。VSUG(Visual Studio User Group) データベース・データアクセスフォーラムリーダー。blog...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/1752 2014/02/06 11:25

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング