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これからのビジネスにおけるAJAXアプリケーションの形

NetAdvantageで今後のビジネスデマンドを解決する

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ビジネスユーザーのデマンド

 次に業務でシステムを使うビジネスユーザーのデマンドを見ていきましょう。

 ビジネスユーザーに共通するデマンドは常に一定です。それは以下のことです。

使いやすさ

 ビジネスユーザーは使っているシステムがどんなシステム構成でできているか、どんな新しい技術が使われているかはまったく分かりません。分かることは、通常業務でどれだけ使いやすいか、ということのみです。そのため、一般的に次のように考えます。

  • 必ずしも新しい技術でなくても良い
  • 新しいシステムに対しては多くのトレーニング時間が必要
  • 使い慣れたユーザーインターフェイスが良い

 おそらく、システム提案やシステム開発におけるユーザートレーニングを行ったことがある方なら、同じようなことを言われてきたのではないでしょうか? (筆者も幾度となく言われてきました)

 一時期「使われないシステム」ということで雑誌や書籍などを騒がせたことがありますが、新しいソフトウェア開発は実際に“使われない”ことが多々あります。使われないということは、そのプロジェクトは失敗ということになってしまいます。

 そのビジネスユーザーの使いやすさをよりよくするために必要なこととして「ユーザー体験(ユーザーエクスペリエンス)」という考え方があります。これは使いやすさの向上を目的とし、分厚いマニュアルがなくとも直感的にシステムの操作が可能なシステムを構築することなどが代表的な例です(参考:ユーザー・エクスペリエンスって何だ?)。

ビジネスのデマンド

 最後はビジネス全体のITシステムにおけるデマンドです。

 昨今のビジネスは進歩がとても早く、瞬時に的確にビジネスチャンスを掴む必要があります。そのため、ITシステムもそれに応える必要があるので、デマンドとしては「ハイパフォーマンス」で「ハイスピード」であることが、より必要とされます。

ハイパフォーマンス

 ここでのハイパフォーマンスは、システム自体の反応速度のことを指します。従来の同期通信のように、一つのことをやるとそれ以外のことはできなくなる単方向の処理ではなく、非同期通信のように、必要なデータのみを瞬時に処理させる双方向の処理が重要となってきます。そのため、システム構築においても「AJAX」の重要性が高まることとなるでしょう。

 本稿で紹介する「ASP.NET AJAX」は、このAJAXをよりビジネスに活用するために作られた洗練されたAJAXフレームワークで、以下のメリットがあります。

  • 既存アプリケーションとの親和性
  • 高度な機能の実現
  • 開発時間の短縮

ハイスピード

 ここでのハイスピードは、システムの開発スピードを指します。前述の通り、昨今のビジネススピードはとても早く、ビジネスチャンスを逃さないためには必要なときに必要なシステムがなくてはなりません。そのため、今までであればすべてのシステムを一度に数か月~数年のサイクルで構築を行っていましたが、今後は1か月以内のサイクルで必要な機能を追加する開発スタイルが主流となってくると考えられます。

 例えば、最小限のベースシステムをインストールし、必要なときに必要な機能を拡張することができるERPパッケージ製品として「Dynamics AX」が、CRMパッケージ製品として「Dynamics CRM」があります。

 また、このハイスピードな開発スタイルに適応するためには、コンポーネント製品の活用も必要となってきます。今回のサンプルに使用する「NetAdvantage for .NET」は、世界トップシェアの.NETコンポーネントスイート製品です。コンポーネント製品を活用することで、次のようなメリットがあります。

  • 最適な開発モデル
  • 高品質の保証

経営ダッシュボード

 「経営ダッシュボード」と言うと、聞き慣れない方もいるかもしれませんが、単に「ダッシュボード」と言えばご存じの方も多いと思います。さて、どんなものなのでしょうか?

 車に乗る方ならピンと来るかもしれませんね。そう、車のダッシュボードのことです。車の運転中は、ダッシュボードを熟視するわけにもいかず、瞬時に運転に関するすべての情報を得て、判断しなければなりません。と聞くと、前述した経営幹部の方の経営判断と同じであることに気がつくと思います。

 そのため、そのダッシュボードのコンセプトをITシステム上に取り入れたものを「経営ダッシュボード」と呼びます(図1)。

図1 インフラジスティックス Dashboard アプリケーション
図1 インフラジスティックス Dashboard アプリケーション

 ダッシュボードの定義は「経営上の意思決定や判断を行う上で必要な情報を数値やグラフなどを使用して単一画面で表示する情報システム」です。一般的には、BIやEAI、BPMなどのフロントエンドシステムや企業ポータルとして活用されます。

 ダッシュボードは“経営上の”という言葉が付いている通り、次のような経営データの分析機能を含む場合も多々あります。

  • KPI(Key Performance Indicator)/ KGI(Key Goal Indicator)
  • メジャー
  • メトリクス

次のページ
ダッシュボードアプリケーションを作ってみよう!

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この記事の著者

松原 晋啓(マツバラ ノブアキ)

アーティサン株式会社 取締役副社長 兼 CRM事業部長(CRMエバンジェリスト)リベルダージ合同会社 社長 兼 最高経営責任者(ドローンインストラクター)SE、アーキテクト、コンサルタント、エバンジェリスト(Microsoft MVP for Dynamics CRM)、マイクロソフトのソリューションスペシャリスト(Dynamics CRM製品担当)を経て、現在はDynamics CRMを専門に扱うデリバリーチームを...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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https://codezine.jp/article/detail/2063 2008/08/20 13:00

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