SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

DeveloperZine(デベロッパージン)- エンジニアの意思決定を支える技術情報メディア ProductZine

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

開発用エディタのド定番「VSCode」を使いこなそう

GitHub CopilotのAgentモードとローカルLLMを試してみよう

開発用エディタのド定番「VSCode」を使いこなそう 第14回

ローカルLLMの利用

 PCなどにLLM(大規模言語モデル)をインストールし、ネットワークを経ずにモデルを利用することができます。これをローカルLLMといいます。ローカルLLMを使うと、以下のようなメリットがあります。

  • プロバイダにデータを送信しなくて良くなるので機密性が向上する
  • ネット環境がない場所でも使える
  • サブスクリプションの消費や課金を気にせずにつかえる

 ローカルLLM自体はVS Codeとの直接の関係はありませんが、拡張機能を利用することでGPT-4oなどと同様に使うことができるため、ここで導入事例を紹介します。なお、ローカルLLMにはVS Codeの一部機能が使えないなどの制約があります。

ローカルLLMのインストール

 ローカルLLMをサポートするプロバイダとして有名なのがOllamaです。Ollamaを使うと、さまざまなLLMをローカルにインストールし、利用することができます。もちろん、VS Codeからもプロバイダとして認識されるので、モデルとして追加し、利用することができます。

 ローカルLLMのインストールは、Ollamaそのもののインストールと、希望するモデルのインストールの2段階で実行します。まず、Ollamaを「Download Ollama on XXX」(XXXはプラットフォーム、https://ollama.com/download)からダウンロードしてインストールしてください。

 インストールするモデルは、多くの種類から選ぶことができます。一覧は「Ollama Search」から確認できますが、大量のモデルがリストされており、この中から適切なモデルを選ぶのは困難です。

 そこで今回は、コーディングに関して定評のある「DeepCoder」をインストールしてみます。DeepCoderは、DeepSeekをベースとしてコーディングに適するようにファインチューニングされたモデルで、16GBのメモリで利用でき、OpenAI o3-miniに匹敵する性能があると開発元から示されています。

 モデルのインストールは、ollama pullコマンドで実行できます。ダウンロードサイズは9GBと大きいので、ダウンロードには相応の時間を要します。

% ollama pull deepcoder
pulling manifest 
pulling a814bd1f5db7: 100% ▕██████████████████▏ 9.0 GB                         
pulling 369ca498f347: 100% ▕██████████████████▏  387 B                         
pulling 834c38322a81: 100% ▕██████████████████▏ 1.1 KB                         
pulling ceaa5f78afb8: 100% ▕██████████████████▏   33 B                         
pulling 99307daad14c: 100% ▕██████████████████▏  488 B                         
verifying sha256 digest 
writing manifest 
success 

DeepCoderのモデル一覧への追加

 VS Codeのチャットビューにおいて、ローカルLLMを使えるようにします。プロンプトパネルのモデル選択のプルダウンから、[Manage Models...]をクリックします(図23)。

図23:[Manage Models...]をクリック
図23:[Manage Models...]をクリック

 コマンドパレットにプロバイダのリストが表示されるので、「Ollama」を選択し、続けて先ほどインストールした「DeepCoder」にチェックを入れて[OK]をクリックします(図24)。

図24:OllamaからDeepCoderを追加
図24:OllamaからDeepCoderを追加

 これでDeepCoderを選択できるようになりました。モデルの選択で、「その他のモデル」にDeepCoderが表示されて選択可能なのが分かります(図25)。

図25:モデルにDeepCoderを選択
図25:モデルにDeepCoderを選択

DeepCoderとのチャット

 DeepCoderに、簡単なSQL文の内容を日本語で説明させてみます。「@workspace /explain 日本語で。」と投げてみました。かなり時間がかかりますが、最初に<think>~</think>としてDeepCoderの考え方が提示されて、次に日本語で回答が表示されます(図26)。

図26:DeepCoderによるコードの説明
図26:DeepCoderによるコードの説明

 回答としては、他のモデルによるものと遜色なく、十分に利用できるレベルと言えます。

今回登場のショートカットキー

機能 macOS Windows
Agentモード [Command]+[Shift]+[I] [Ctrl]+[Shift]+[I]

まとめ

 今回は、前回の続きとしてVisionによるコンテキスト画像の利用、Agentモードによる開発プロセスの自動化、そしてローカルLLMの導入などを紹介しました。

 次回からは、プログラミング言語やフレームワーク別の開発環境構築について、まずはPythonを紹介します。

この記事は参考になりましたか?

連載通知を行うには会員登録(無料)が必要です。
既に会員の方はを行ってください。
開発用エディタのド定番「VSCode」を使いこなそう連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

WINGSプロジェクト 山内 直(WINGSプロジェクト ヤマウチ ナオ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。 2026年時点での登録メンバは約50名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook <個人紹介>WINGSプロジェクト所属のテクニカルライター。出版社を経てフリーランスとして独立。ライター、エディター、デベロッパー、講師業に従事。屋号は「たまデジ。」。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/22217 2025/09/18 11:00

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー