SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

japan.internet.com翻訳記事

Railsの実践:NetBeansによる開発とLinuxへのデプロイ

RailsアプリケーションをLinuxサーバ上で動かす設定方法

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

NetBeans 6.0 Ruby and Railsサポートの活用

 RubyおよびRailsの開発にNetBeans 6.0を使用するには、まずNetBeansとRubyのプラグインをインストールします。ここをクリックして、私が使用しているRuby NetBeans version 6.0のバンドルをダウンロードしてください。必要があれば、メニューから[Tools]→[Plugins]を選択して、オプションの「Ruby and Railsプラグイン」を追加します(JRubyを使用する場合や、GlassFishプラグインを追加したい場合など)。

 私は既存のJavaライブラリを必要とするプロジェクトではJRubyを使用しますが(たいていは人工知能の開発で、これには機械学習、推論、セマンティックWebなどに関するJavaライブラリが必要です)、Railsの開発とデプロイメントには、今でもほとんどCバージョンのRubyを使っています。Ruby NetBeans 6.0のバンドルではJRubyがデフォルトのRubyシステムとして設定されているので、メニューから[NetBeans]→[Preferences]→[Ruby]を選択してこの設定を変更してください(図1を参照。これは私のMacBookで撮ったスクリーンショットなので、LinuxやWindowsでは多少違いがあるかもしれません)。

図1 Ruby NetBeans 6.0バンドルのデフォルトRubyシステムを変更する(デフォルトはJRuby)
図1 Ruby NetBeans 6.0バンドルのデフォルトRubyシステムを変更する(デフォルトはJRuby)

 次に、NetBeansのRails Generatorを使って、開発環境をより快適なものにします。図2には、私が扱っているCookingSpace.comというRailsプロジェクトと、その他いくつかのプロジェクトが表示されています(これらのプロジェクトは、私がCookingSpace.comで作業している間は折りたたまれています)。トップレベルプロジェクトで右クリック(MacではCtrl+クリック)すると、図2のようなポップアップツールメニューが表示されます。このメニューの下部には標準のNetBeansツールが含まれ、上部にはRubyおよびRails固有のツールが含まれています。一番上のオプション[Generate...]を選択すると、Rails Generatorが起動します。

図2 NetBeansのポップアップツールメニュー(CookingSpace.comプロジェクトのスクリーンショット)
図2 NetBeansのポップアップツールメニュー(CookingSpace.comプロジェクトのスクリーンショット)

 Railsのコマンドラインユーティリティを使うには、シェルウィンドウを開いたままにしておくよりも、このポップアップツールメニューの方が使いやすいと思います。図3にRails Generatorのダイアログボックスを示します。

図3 Rails Generatorのダイアログ(CookingSpace.comプロジェクトのスクリーンショット)
図3 Rails Generatorのダイアログ(CookingSpace.comプロジェクトのスクリーンショット)

 NetBeansとRubyのプラグインがインストールされたので、これで準備完了です。

 NetBeansを初めて使う場合は、環境に慣れるまでにしばらく時間がかかるかもしれません。早く慣れるための使い方のコツをお教えしましょう。

  1. NetBeansのWebサイトにある、キーボードのショートカット一覧を確認してください。
  2. IDEでテストを実行するにはRuby and Railsプラグインのメニューオプションを活用してください。コマンドラインのrakeツールを使うよりずっと便利だと思います(図4を参照)。
  3. NetBeans 6.0を使用してRails Webアプリケーションの開発をインタラクティブに行うには、テストサーバー(WEBrickあるいはMongrel)とRailsコンソールの両方を同時に実行することが、最も有効な方法の1つです。コードの編集や保存を行いながら、テストサーバー上のWebブラウザでテストして変更を確認し、コードをモデルやコントローラに書き加える前にテストすることができます。その一方、コンソールでは生のデータを検証することができます。このセットアップの例を図5に示します。右下のウィンドウに、サーバーとコンソールの両方のタブがあります(図5ではコンソールが選択されています)。
図4 IDEでテストを行うためのNetBeansオプション。Ruby and Railsプラグインには、IDEでテストを実行するためのメニューオプションが用意されている
図4 IDEでテストを行うためのNetBeansオプション。Ruby and Railsプラグインには、IDEでテストを実行するためのメニューオプションが用意されている
図5 テストサーバーとRailsコンソールの同時実行。右下のウィンドウにはサーバータブとコンソールタブ(現在選択中)がある
図5 テストサーバーとRailsコンソールの同時実行。右下のウィンドウにはサーバータブとコンソールタブ(現在選択中)がある

 次に進む前に、新しく設定したNetBeans開発環境を使って簡単なRailsのテストアプリケーションを作成するか、以前に自分で作成した既存のRailsアプリケーションをインポートしてください。メニューから[File]→[New Project]→[Ruby]→[Ruby on Rails Project with Existing Sources]と進むと、既存のRails Webアプリケーションをインポートできます。

次のページ
Railsアプリケーションのデプロイメントを効率化するテクニック

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
japan.internet.com翻訳記事連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

japan.internet.com(ジャパンインターネットコム)

japan.internet.com は、1999年9月にオープンした、日本初のネットビジネス専門ニュースサイト。月間2億以上のページビューを誇る米国 Jupitermedia Corporation (Nasdaq: JUPM) のニュースサイト internet.comEarthWeb.com からの最新記事を日本語に翻訳して掲載するとともに、日本独自のネットビジネス関連記事やレポートを配信。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

Mark Watson(Mark Watson)

Javaコンサルタント。Java、人工知能、C++、知的エージェントに関する書籍を14冊執筆している。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/2322 2008/09/05 11:06

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング