動作確認(1)
サンプルアプリケーションによる動作確認
ユーザー管理を行う簡単なアプリケーションを作成して、環境構築が正しく行えているかを確認します。また、当手順を通じてNetBeansの操作感覚をつかんでみてください。
RoRプロジェクトの作成
RoRプロジェクトを作成します。
- メニューの[ファイル]から[新規プロジェクト]を選択します。
- カテゴリで[Ruby]、プロジェクトで[Ruby on Railsアプリケーション]を選択して[次へ]をクリックします。
- プロジェクト名に「sample」と入力します。プロジェクトの場所は任意の作業フォルダを指定します。今回は「C:\work\NetBeansProjects」としました。Rubyプラットフォームで[Ruby(1.8.6-P111)]、サーバーで[Mongrel 1.1.2]を選択して[次へ]をクリックします。
- データベース構成のステップでは、[データベース情報を直接指定]にチェックを入れてデータベースアダプタで[mysql]を選択し、[完了]を選択します。
- ここまでの工程がコマンド「rails sample」に該当します。プロジェクトに「sample」が作成されたことを確認してください。
データベースの作成
sampleプロジェクトで使用するデータベースを作成します。
- sampleプロジェクトで使用するデータベース名を決めます。sampleプロジェクトで使用するデータベース情報はNetBeansのプロジェクトビューにて「sample/構成」の配下にあるdatabase.ymlにて規定されているのでこのファイルを開きます。
- database.ymlを開くと、database:という記述が3箇所あるので全て「sampledb」と編集し、保存します。
- 次に、NetBeansからDBの操作をするための接続設定を行います。MySQLが起動していることを確認し、NetBeansの「サービス」ビューにて[データベース]を右クリックし[MySQLサーバーを登録]を選択します。
- 「MySQLサーバープロパティ」ウィンドウが開くので、必要に応じて[パスワードを保存]にチェックを入れ、[了解]ボタンを押します。
- すると、サービスビューにMySQLサーバーが追加されるので、MySQLサーバを右クリックして[データベースを作成]を選択します。
- MySQLデータベースの作成ウィンドウが開き、データベース名の入力を求められるので、sampleプロジェクトで使用するデータベース名sampledbを入力し[了解]を押します。
- するとデータベースの新規接続ウィンドウが開くので、データベースのURLが「jdbc:mysql://localhost:3306/sampledb」となっていることを確認し、[パスワードを保存]にチェックを入れて[了解]を押します。
- データベースの新規接続ウィンドウにて「接続が確立されました」と表示されたことを確認し、[了解]を押します。
- NetBeansのサービスビューにて、MySQLサーバの下にsampledbが追加されており、データベースの下にsampledbが追加されていることを確認してください。(現状はまだ表はありません)
Scaffoldの生成
Scaffoldは足場という意味で、これを使用してCRUDアプリケーションを自動生成することができます。
- NetBeansのプロジェクトビューにて、先ほど作成したsampleプロジェクトを右クリックして表示されるメニューから[生成]を選択します。
- 生成で[scaffold]を選択し、モデル名に「person」、属性ペア(フィールド:型)に「name:string age:string」と入力して[了解]を選択します。
- 「sample/モデル」の下に「person.rb」が生成されていることを確認してください。また「person.rb」以外にいくつものファイルが自動生成されます。(ここまでの工程がコマンド「ruby script/generate scaffold person name:string age:string」に該当します)