インストールの前に
TechNetには、計画、設計、展開に関するさまざまなマニュアルが用意されています。第一段階は、PerformancePointのISOファイル(en_office_performancepoint_server_2007_x86_cd_X14-00932.iso)をMSDNからダウンロードすることです。ファイルサイズは約95.5 MBです。
次に、念のためにMOSS 2007サーバーとSQL 2005 Serverのスナップショットを作成します。きちんとしたサーバーイメージを持っていれば、何かがうまくいかなかった場合でもロールバックできますし、何時間もかけてサーバーを再構築する手間も省けます。
SQL ServerとSQL Server Analysis Servicesのインストール準備
私が感じた基本的な疑問の1つは、PPSをどこにインストールするかということです。そこで、まずは『PerformancePoint Server 2007展開ガイド』の「SQL ServerとSQL Server Analysis Servicesのインストール」の節を見ました。この節では、次のような必要条件が挙げられています。
SQL Server/SQL Server Analysis Servicesインストール必要条件
- Microsoft SQL ServerリレーショナルエンジンとSQL Server Analysis Services(データ格納のために必要)。
- SQL Server 2005 with Service Pack (SP) 2(関連コンポーネントのみ)。Developer EditionまたはEnterprise Editionのみ。
- SQL Server 2005 SP2用にリリースされた累積的な更新パッケージ(「SQL Server 2005 SP2の累積的な更新パッケージ3」またはBuild 3186と呼ばれる更新パッケージ)。Planning Serverをインストールする前に、PerformancePoint Server環境内のすべてのAnalysis Servicesコンピュータにこの更新パッケージを適用する必要がある。
- SQL Serverセットアップおよびサポートファイル。
- SQL Server Native Clientコンポーネント。
- OLE DB Provider for OLAP Services 9.0。
- Microsoft Core XML Services(MSXML 6.0)。
更新パッケージのダウンロード
私はこのリストに従い、自分のABCSQL01サーバーにSQL Server Enterpriseがインストールされており、SP2が適用されていることを確認しました。「SQL Server 2005 SP2の累積的な更新パッケージ3」をインストールした記憶はなかったので、Microsoft SQL Server Management Studioを開き、左側のペインの一番上にあるノードのタイトルを見たところ、ビルド番号は9.00.3042で、必要なビルと(Build 3186)よりも古いことが分かりました。
そこでダウンロードページにアクセスしましたが、案の定そのページには、マイクロソフトオンラインカスタマーサービスに累積的な更新パッケージの請求申し込みを送るよう書かれているだけでした。私は指示に従い、いくつかのフィールドに必要な情報を入力して、自分が英語版の32ビットのSQL Server 2005を持っていることと、自分の電子メールアドレスを教えてやりました。後は待つばかりです。
2日経っても何の反応もなかったのでリクエストを再送してみたところ、どうも最初のリクエストはきちんと送信されていなかったらしく、それからようやく1日半ののちに、目的のホットフィックス(322810_intl_i386_zip.exe)のダウンロードリンクを入手することができました。これでやっと作業が始められます!
本稿の読み方
この記事の残りの部分では、私がインストールを完了するまでに行った手順を詳しく見ていきます。実際の手順には番号を振り、その他に知っておくべきと思われる情報を合間に適宜挿入しています。以降を読むにあたり注意してほしいのは、ここで説明するのは規範的な手順ではなく、即物的な手順だということです。言い換えると、ここで紹介するのは私がソフトウェアをインストールするときに行った操作であり、私のサーバー設定に固有の部分があるということです。
私がこのプロセスをドキュメントに記したのは、インストールの流れを皆さんに知ってもらうためです。私の経験が、読者の皆さんがご自分のインストール計画を立てるときのお役に立てば幸いです。