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Zend Framework入門

Zend Framework入門(9):
Zend Frameworkにおけるビューの処理 - Zend_View(前編) -

Zend Frameworkによる実践的なPHPアプリケーション開発 9


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本連載では、PHP上で動作するアプリケーションフレームワークであるZend Frameworkについて紹介していきます。前回の予告どおり、今回はビューヘルパーの解説を行います。今回紹介するビューヘルパーは、ウェブページの作成や管理に役に立つ仕組みです。ビューヘルパーを上手に使えば、ウェブページを''部品''ごとに分けて作成・管理・再利用できます。

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はじめに

 本連載では、PHP上で動作するアプリケーションフレームワークであるZend Frameworkについて紹介していきます。前回の予告どおり、今回はビューヘルパーの解説を行います。今回紹介するビューヘルパーは、ウェブページの作成や管理に役に立つ仕組みです。ビューヘルパーを上手に使えば、ウェブページを部品ごとに分けて作成・管理・再利用できます。

対象読者

 PHPの基本構文は一通り理解しているが、フレームワークを利用したことはないという方を対象としています。

これまでの記事

必要な環境

 Zend FrameworkはPHP 5.1.4以降とWebサーバがインストールされている環境で利用可能です。本稿ではWebサーバとしてApache 2.2を、OSにWindows XPを採用し、アプリケーションを作成していきます。

 以下に、今回アプリケーション作成/動作確認に用いた環境を示します(インストールにあたっては最新安定版の使用を推奨します)。各項目の詳細なインストール手順は、「サーバサイド技術の学び舎 - WINGS」より「サーバサイド環境構築設定手順」を参照ください。ただし Smartyのインストール手順に関してはSmartyのマニュアルを参照してください。

  • Windows XP SP2
  • PHP 5.2.5
  • Apache 2.2.8
  • Smarty 2.6.19

 LinuxやFreeBSDなどUNIX系OSを使用している方もコマンドはほぼ一緒ですので、パスなどは適宜読み替えてください。

ビューヘルパについて

 前回でも簡単に触れましたが、ビューヘルパとはビュースクリプトでよく使われる描画内容を記録・登録するための仕組みです。ビューヘルパにはいくつか組込みのものも提供されており、これらだけでもいろいろなことができます。また、必要に応じて自分で定義することもでき、柔軟に利用することが可能です。

 ビューヘルパの利用方法の基本共通で、ビュースクリプトの中から次のように呼び出します。

ビューヘルパ利用法
$this->ビューヘルパ名(ビューヘルパの引数);

サンプルの説明

 今回のサンプルは、簡単なウェブ上のメモで、メモを入力して「送信」を押すとメモを入力した時刻とメモの内容を記録してくれます(といってもフォームの隠し要素に記録しているだけなので、ブラウザを閉じればなくなってしまいますが)。

 また、現在保持している内容をJSON形式でダウンロードすることもできます。単純な例ではありますが、ビューヘルパのさまざまな機能を利用しているので、随時サンプルコードを引用しながら説明をしていきます。

サンプルのスクリーンショット
サンプルのスクリーンショット

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 風田 伸之(カゼタ ノブユキ)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/2842 2008/09/01 16:30

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