Excelから操作しよう!
BI Development Studioを使っていろいろするのは面倒だという方は、Excelのピボットテーブルを利用してTFSの情報を操作する方法もあります。Excelを使用してTFSのデータを取得したい場合は、次の手順に従います。
- [データ]-[外部データの取り込み]-[データの取り込み]を選択
- 「データファイルの選択」ウィザードで、「ファイル名」の隣の[新しいソース]を押下
- 「データ接続ウィザード」で[Microsoft SQL Server OLAP サービス]を選択して[次へ]
- サーバ名と認証方法を入力して[次へ]
- 「データ接続ウィザード」で適切なキューブを選択
キューブへの接続が完了すると、ピボットテーブルを操作するための画面になります。ここではピボットテーブルの詳細な使い方は割愛しますが、例えば、日々のコード行数の変化を見たいという場合には、ピボットテーブルのフィールドリストから[Date.Year Month Date]というディメンションを選択して、軸に設定します。コードの変化に関する情報は、次の表を参考に値領域に設定してください。
項目 | 説明 |
Lines Added | 選択したディメンションのファイルに追加された行の数 |
Lines Modified | 選択した期間内に変更された行の合計数 |
Lines Deleted | 削除された行の数 |
Total Lines | 選択した範囲(チームプロジェクトやビルド単位など)におけるファイルの合計行数 |
Code Churn Count | バージョン管理システムでファイルに変更が行われた回数 |
Total Churn | [Lines Added] + [Lines Modified] + [Lines Deleted]の合計行数 |
サンプルで作成してみたものが次の図11です。
何も編集していないので見た目は悪いですが、日ごとにコード量の変化を示す値が表示されているのが確認できると思います。
今回利用したコード行数に関する情報は、TFSWarehouseではCode Churn Perspective(コードチャーンパースペクティブ)という名前でカテゴリ分けされており、この情報は、MSDNオンラインの“コード チャーン”パースペクティブで参照することができます。
他にも、ビルドやコードカバレッジ、作業項目などに関してもそれぞれパースペクティブと呼ばれるものが用意されています。詳細はMSDNオンラインのパースペクティブを参照してください。これらの情報を利用することで、標準のレポートがなくてもさまざまな情報を参照できるようになります。
まとめ
TFSのレポート機能について説明しましたが、いかがだったでしょうか? 作業項目、チェックイン、テスト、ビルドなど、さまざまな機能のデータと密接にかかわり、それらを自由自在に引き出せる、プロジェクトマネイジメントにうってつけの機能であると感じていただけたのではないでしょうか。