SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

Team Foundation Serverを使ってみよう

Team Foundation Serverのレポート機能で
自由自在にデータを引き出す

Team Foundation Serverを使ってみよう(5)

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Excelから操作しよう!

 BI Development Studioを使っていろいろするのは面倒だという方は、Excelのピボットテーブルを利用してTFSの情報を操作する方法もあります。Excelを使用してTFSのデータを取得したい場合は、次の手順に従います。

  1. [データ]-[外部データの取り込み]-[データの取り込み]を選択
  2. 「データファイルの選択」ウィザードで、「ファイル名」の隣の[新しいソース]を押下
  3. 「データ接続ウィザード」で[Microsoft SQL Server OLAP サービス]を選択して[次へ]
  4. サーバ名と認証方法を入力して[次へ]
  5. 「データ接続ウィザード」で適切なキューブを選択

 キューブへの接続が完了すると、ピボットテーブルを操作するための画面になります。ここではピボットテーブルの詳細な使い方は割愛しますが、例えば、日々のコード行数の変化を見たいという場合には、ピボットテーブルのフィールドリストから[Date.Year Month Date]というディメンションを選択して、軸に設定します。コードの変化に関する情報は、次の表を参考に値領域に設定してください。

項目 説明
Lines Added 選択したディメンションのファイルに追加された行の数
Lines Modified 選択した期間内に変更された行の合計数
Lines Deleted 削除された行の数
Total Lines 選択した範囲(チームプロジェクトやビルド単位など)におけるファイルの合計行数
Code Churn Count バージョン管理システムでファイルに変更が行われた回数
Total Churn [Lines Added] + [Lines Modified] + [Lines Deleted]の合計行数

 サンプルで作成してみたものが次の図11です。

図11 コード量の変化表
図11 コード量の変化表

 何も編集していないので見た目は悪いですが、日ごとにコード量の変化を示す値が表示されているのが確認できると思います。

 今回利用したコード行数に関する情報は、TFSWarehouseではCode Churn Perspective(コードチャーンパースペクティブ)という名前でカテゴリ分けされており、この情報は、MSDNオンラインの“コード チャーン”パースペクティブで参照することができます。

 他にも、ビルドやコードカバレッジ、作業項目などに関してもそれぞれパースペクティブと呼ばれるものが用意されています。詳細はMSDNオンラインのパースペクティブを参照してください。これらの情報を利用することで、標準のレポートがなくてもさまざまな情報を参照できるようになります。

まとめ

 TFSのレポート機能について説明しましたが、いかがだったでしょうか? 作業項目、チェックイン、テスト、ビルドなど、さまざまな機能のデータと密接にかかわり、それらを自由自在に引き出せる、プロジェクトマネイジメントにうってつけの機能であると感じていただけたのではないでしょうか。

参考資料

  1. MSDN ライブラリ

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Team Foundation Serverを使ってみよう連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト りばてぃ/FUJIKO/ナオキ(リバティ, フジコ, ナオキ)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/3138 2008/10/29 14:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング