ファイルの一覧表示
ファイルの一覧表示に使用するコマンドレットは Get-ChildItem
です。ここでは様々なリスト表示方法についての例を紹介します。
エイリアスにはgci
, ls
, dir
が使用可能ですが、紹介する例では使用しているコマンドレットを明確にするためにエイリアスは使用しませんでした。
一覧表示の基本
一覧表示を行う際の基本構文は下記の通りです。
Get-ChildItem -Path 一覧表示を行うパス
-Pathパラメータは省略可能なので
Get-ChildItem 一覧表示を行うパス
と記述することができます。
一覧に表示される項目
下図を見るとわかるようにGet-ChildItem
コマンドレットで表示される項目は、左からMode
, LastWriteTime
, Length
, Name
です。
Mode
はファイルやディレクトリの属性、LastWriteTime
は最終更新日時、Length
はサイズ、Name
はファイル名またはディレクトリ名を示します。
ここでMode
の見方について説明します。
Modeは表示したファイルやディレクトリの属性を表し5桁の文字列で表されます。
各桁ごとに表示する文字は決められており
darhs
と決まっています。
属性 | 意味 |
d | ディレクトリ(directory) |
a | アーカイブ(archive) |
r | 読み取り専用(readonly) |
h | 隠しファイル(hidden) |
s | システム(system) |
です。
属性がつかない桁は"-"が表示されます。
たとえば
d--hs
の場合は、ディレクトリ、隠し属性、システムがついたファイル(ディレクトリ)を表しています。
隠し属性のファイルを表示する
実は、Get-ChildItemによるファイル一覧表示では隠しファイル(属性h)は表示されません。
-forceスイッチパラメータを使用することで隠し属性がついたファイルも表示させることができます。
PS> Get-ChildItem C:\work -force
指定した拡張子のファイル一覧を表示する
指定した拡張子のファイル一覧を表示するには
Get-ChildItem 一覧を取得するパス 表示するファイルの拡張子
とします。拡張子が*.txtのファイルを取得するには
PS> Get-ChildItem C:\Work *.txt
のように指定します。この場合は、C:\Workディレクトリの拡張子が*.txtのファイルの一覧を表示します。
また、複数の拡張子を指定してファイル一覧を取得することも可能です。この場合は取得するファイルの拡張子をカンマで区切って指定します。
カレントディレクトリにあるファイルに対しては
PS> Get-ChildItem *.txt, *.xml
パスを指定する場合には
PS> Get-ChildItem C:\Work\*.txt, C:\Work\*.xml
のようにします。