setコマンドで簡単な計算をする
「set」コマンドは、通常は環境変数の設定や表示に使いますが、ちょっとした計算に使うこともできます。計算をするには、「/a」オプションを使用します。
たとえば、次のコマンドで「10-20+30」を計算できます。
set /a 10-20+30 20
掛け算や割り算、カッコも使えます。
set /a (10+20)*30/50 18
よく使うのが、16進→10進変換です。
set /a 0xFF 255
ただし、10進→16進変換はできません。小数も扱えません。
複雑な計算をするときは、あきらめて「calc」と入力し、「電卓」を起動しましょう。
ファイルのタイムスタンプを変更する
UNIXにはファイルのタイムスタンプを変更する「touch」コマンドがありますが、なぜかWindowsには昔からありません。そのため、フリーのツールがいろいろ開発されていますが、手元にツールがない場合、次の方法が使えます。
copy /b file.ext+nul file.ext_
ファイルをバイナリファイルとして扱う「/b」オプションと、ファイルにダミーの加工をするための「+nul」がポイントです。実行すると、「file.ext」と同じ内容の、ただしタイムスタンプ(更新日時)が現在時刻になっている「file.ext_」が生成されます。あとは必要に応じて、「file.ext」の削除と「file.ext_」のリネームを行ってください。
Windows Vistaでは、ローカルなファイルであれば、コピー元とコピー先に同じファイル名を書くことで、一気にタイムスタンプが変更できるようです。
copy /b file.ext+nul file.ext
とはいえ、コピー元とコピー先で同じファイル名を使うと、誤入力や誤操作でファイルが消えてしまうことがあるため、あまりお薦めしません。
コマンドプロンプトの色やサイズを調整する
コマンドプロンプトは、黒の背景にやや暗い白で文字が表示されるため、あまり見やすいとは言えません。この色は、コマンドプロンプトのプロパティで変更できますが、「color」コマンドを使うと手早く変えられます。
color 1f
これで、背景が暗い青に、文字が明るい白になります。最初の「1」が暗い青を、次の「f」が明るい白を意味します。他の色にも設定できますので、「color /?」でヘルプを参照してください。
色だけでなく、サイズも変更できます。やはりコマンドプロンプトのプロパティで変更できますが、「mode」コマンドを使う手もあります。
mode con cols=120 lines=999
これで、画面バッファのサイズが、幅120桁、高さ999行になります。たとえば、Windows Vistaで「whoami /priv」を実行すると、標準の80桁の画面では各セキュリティ特権が途中で折り返されて表示されてしまいます。しかし、120桁もあればきれいに1行で表示されます。
ちなみに、次のテキストファイルを、「width.bat」という名前で保存すると、古くからのBASICユーザーには懐かしいコマンドのできあがりです。
mode con cols=%1 lines=%2
「width 80,20」で80桁20行の画面に変わります。
おわりに
使えそうなコマンドはありましたか。本稿が作業の効率化に寄与すれば幸いです。
