作業項目を利用する
最後に追加した作業項目定義(プロセステンプレート)を実際に利用して、編集内容をチェックします。
これには2つの手順が必要です。1つ目は新しいプロセステンプレートを利用してチームプロジェクトを作成することです。次に新しい作業項目定義を利用して作業項目を作成します。
チームプロジェクトの作成
まずは、新しいチームプロジェクトを作成します。チームエクスプローラでTFS名を右クリックして、[新しいチームプロジェクト]を選択します。最初のダイアログでは、チームプロジェクトの名前を設定します。名前は適当で構いませんが、ここでは図5のようにしました。
名前を入力したら、[次へ]をクリックします。
次は、利用するプロセステンプレートを選択します。ドロップダウンから先ほど追加したプロセステンプレートを選択してください。選択できたら[完了]をクリックして、チームプロジェクトを作成します。
チームプロジェクトの作成が開始されますが、作成にはしばらく時間がかかります。正常に作成されると作成完了の画面が表示されます。ここは[閉じる]を選択して終了してしまって構いません。以上で、新しいチームプロジェクトの作成は完了です。
作業項目の作成
チームプロジェクトの作成が完了するとチームエクスプローラ上に作成したチームプロジェクトが表示されます。今度はここから新しい作業項目を作成していきましょう。
チームエクスプローラを展開すると「作業項目」というフォルダがあります。ここを右クリックすると[作業項目の追加]メニューがあり、この中から今回作成した「マイタスク」を選択できます。作成された作業項目の下側を見ると、図7のような画面が開きます。
図7を確認すると、図1で追加する予定だった項目が予定通りの場所にきちんと表示されていることが分かります。後は、普通にこの作業項目を利用していくだけです。
なお、作業項目定義を含むプロセステンプレートを正常にアップロードできたとしても、図7を確認した時にレイアウトが意図したとおりになっていなかったり、実際に利用してみると状態遷移が意図したとおりになっていなかったりということも十分にあり得る事態です。この場合も再度、作業項目定義のチェックと編集を行い、プロセステンプレートの再アップロードが必要となります。
まとめ
今回は作業項目定義のカスタマイズにフォーカスを当てて、カスタマイズからTFSへの登録までをステップを踏みながら確認してきました。前後編と続けて見てみるとカスタマイズを行うために、作業項目定義の中身の確認、プロセステンプレートのカスタマイズなども同時に行っていたため、かなり盛りだくさんでした。
理解できてしまえば、作業項目のカスタマイズ自体はさほど難しい作業ではありません。しかし、本当にカスタマイズをしようとするとどんな項目を使うのか、どういった状態遷移をさせるのか、それらをどのように利用者に見せていくのかという作業項目の設計が大いに時間のかかる作業になってきます。これらは開発プロジェクトという業務の業務フロー設計ともいうべき作業になると考えると、それに時間がかかるというのも納得できるのではないでしょうか。
次回は、今回理解した基礎知識をもとに、より簡単に作業項目定義のカスタマイズをするためのさまざまな方法について紹介していきます。どうぞお楽しみに。