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Webアプリケーションのデータ管理・帳票ツールとしてのFileMaker

ITエンジニアのためのFileMaker講座 第10回(前編)

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2010/03/18 16:30

目次

注文書の作成

 次に、EC-CUBEの注文書をFileMakerで再現してみましょう。

 外部データソースの登録は済んでいるので、リレーションシップグラフ内のテーブル追加以下のステップだけを行ないます。

  1. 注文情報の「dtb_order」テーブルを追加。
  2. 注文明細情報の「dtb_order_detail」テーブルを追加。

 「dtb_order_detail」にはプライマリーキーが定義されていないため、FileMakerがプライマリーキーを確認してきます。EC-CUBEでは、注文番号と商品コードによって明細行がユニークになるようなので、ここでは注文番号と商品コードの複合キーという指定をしました。

図7
図7
  1. 注文情報のプライマリーキー(「dtb_order」テーブルの「order_id」フィールド)と注文明細情報の外部キー(「dtb_order_detail」テーブルの「order_id」フィールド)の一致条件でリレーションを設定。
  2. 図8
    図8
  3. 「dtb_order」テーブルに対するレイアウトを追加。
  4. レイアウトモードでステータスツールバーにある「ポータルツール」をクリックして、明細行の表示エリアを指定。
  5. 5で指定したポータルエリア内に「dtb_order_detail」テーブル内のフィールドを配置。
  6. 図9
    図9

 印刷を意識して、レイアウトモードで調整を加えたものが下記のサンプル画面です。

図10
図10

 Webアプリケーションでは、印刷帳票は、PDF出力で実装される例が多く、エンドユーザが帳票を作ったり、変更することはできません。また、CSVダウンロード後に別アプリで印刷という形だと、操作ステップが多く、頻度が高い処理では担当者の負担が重くなります。FileMakerによる帳票印刷を併用することで、迅速で、柔軟な対応が可能になります。

まとめ

 言うまでもなく、Webテクノロジーは素晴らしいものですが、開発者が作ったシステムをユーザは使うだけという役割は分離、固定化されてしまいます。業務システムでは、現場でないと分からない事情、ニーズもあり、可能なものは現場で対応する方が良いことが多々あります。

 「Webアプリケーションだから」だからといってブラウザに固執せず、適材適所なソフトの組み合わせで生産性アップにつながるという参考になれば幸いです。

 次回は、基幹データベースのサブシステムとしてFileMakerを活用する例を紹介する予定です。



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著者プロフィール

  • 木下 雄一朗(キノシタ ユウイチロウ)

    株式会社キー・プランニング 代表取締役。 コンサルティング会社勤務を経て、ソフトウェア開発会社キー・プランニングを設立。もと尺八演奏家という異色の開発者。クライアントの本当のニーズを見極めたコンサルティング、システム開発を提供することをポリシーに日々奮戦中。FileMaker 9 Certifie...

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