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基幹データベースのサブシステムとしてのFileMaker

ITエンジニアのためのFileMaker講座 第10回(後編)

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2010/03/23 14:00

目次

外部テーブルのデータをFileMakerで表示

 このリレーションを使って顧客マスタの情報をレイアウトに表示してみましょう。

 送付状テーブルに関連するレイアウトを表示して、[表示]-[レイアウトモード]メニューを実行してレイアウトモードに切り替えます。

 ステータスツールバーにある「フィールドツール」をレイアウト上にドラッグすると、どのフィールドを配置するのかを指定するダイアログが表示されます。ここでは、リレーション先の顧客マスタの氏名を格納するフィールドを指定します。

 ブラウズモードに切り替えて、顧客IDのフィールドに値を入れると、マスタ上で値の一致する顧客名が表示されます。この状態では、マスタ上のフィールドに直接リンクしているので、(更新権限がある場合)更新を行なえばマスタが変更されることになります。

ルックアップで特定時点でのデータを参照

 常に最新の情報を参照したい場合にはリレーションを使いますが、送付状は、送付ごとに送付時の住所を記録しておく必要があります。こういう場合には「ルックアップ」を使います。

  1. [ファイル]-[データベース]メニューを実行して、[データベースの管理]ウィンドウを開き、[フィールド]タブを選択。
  2. [テーブル]プルダウンから送付状テーブルを選択。
  3. 「住所」フィールド(テキストタイプ)を追加。
  4. [オプション]ボタンをクリックして、フィールドオプション画面上で[入力値の自動化]タブを選択。
  5. [ルックアップ値]チェックボックスをオンに設定。
  6. [開始するテーブル]に現在のテーブル、[関連テーブルからルックアップする]に外部データソースの顧客マスタを指定。
  7. [値のコピー元のフィールド]で顧客マスタ上の住所フィールドを選択。
  8. 開いたダイアログを閉じて、送付状テーブルのレイアウトで、作成した住所フィールドを配置。

 以上で設定完了です。

 再び、顧客IDに値を入れると、住所フィールドにマスタからデータが転記されることが確認できるはずです。

 この住所フィールドの値は、マスタに直接リンクしているのではなく、キーが入力された時点の値を転記しています。転記後、マスタの情報が更新されても、影響を受けません(キーを更新すると、その時点の最新情報が転記されます)。

 常に最新情報を参照したい用途にはリレーション、転記時点の情報を保存したい用途にはルックアップ、という使い分けになります。この両方を使いこなして基幹システムとのデータ連携が実現できるようになれば、あとはFileMakerの機能を存分に生かしたシステムを開発することができます。


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著者プロフィール

  • 木下 雄一朗(キノシタ ユウイチロウ)

    株式会社キー・プランニング 代表取締役。 コンサルティング会社勤務を経て、ソフトウェア開発会社キー・プランニングを設立。もと尺八演奏家という異色の開発者。クライアントの本当のニーズを見極めたコンサルティング、システム開発を提供することをポリシーに日々奮戦中。FileMaker 9 Certifie...

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