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PHPとFileMaker ProによるWebアプリケーション構築(基礎編)

ITエンジニアのためのFileMaker講座 第11回(前編)

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2010/05/06 18:40

目次

FileMaker Proのユーザビリティ

 PHPとの連係について話を進める前に、FileMaker Proの持つ直感的な操作性について簡単に紹介しておきたいと思います。

シンプルで分かりやすいデータベース

 FileMaker Proはリレーショナルデータベースですが、もともとシンプルなカード型データベースとして開発された経緯もあって、エンドユーザーにも分かりやすい平易なデータ操作を行える特長があります。

 もちろん、一般のRDBMS同様、小規模だけでなく比較的規模の大きいデータベースにも対応しています。

テーブル間のリレーションを図示している様子
テーブル間のリレーションを図示している様子

自在に変更できるフィールドのレイアウト

 FileMaker Proには高度なタグで制御することなく、GUI操作で視覚的にデータの管理画面を編集できる「レイアウトモード」という編集モードがあります。枠線やテキストといったフィールドの値以外の要素も配置できますし、フィールドの値が写真データの場合には画像として配置するといった柔軟性もあります。例えば、あらかじめ郵便はがきのフォーマットに合わせて配置しておき、はがき印刷データベースとして利用することも容易です。

はがき印刷データベースといった応用も簡単
はがき印刷データベースといった応用も簡単

スクリプトによる処理の自動化

 データベースで一番厄介なのは、何より新たにデータを登録するという作業です。新規の問い合わせでよく、「FileMaker Pro使っているけれど、Excelのデータをすべて手作業で転記をしているから大変だ」といった話を伺います。

 このような場合、例えば「データのインポート」というスクリプトを定義してボタンに配置しておけば、ボタン一つでExcelのデータを取り込めるので誰でも短時間に作業できます。しかもスクリプトの定義は「スクリプトの管理」というウィンドウで、特殊なソースコードを書くことなく簡単に行えます(もちろんコードを記述して細かくカスタマイズすることも可能です)。

スクリプトでExcelファイルからのデータ取り込みを自動化
スクリプトでExcelファイルからのデータ取り込みを自動化

充実した検索機能

 FileMaker Proは検索機能が充実しています。フィールドから任意の文字列を検索するだけでなく、演算子を使って範囲指定や正規表現、重複などの条件の検索が可能です。また、FileMaker Pro 10以降では検索した条件を保存して、一度行った検索を再利用できるようになりました。

 さらに先のスクリプトを使えば、あらかじめ条件を指定した検索がいつでも呼び出せるので、例えば膨大な顧客データからDMを印刷したい場合、都道府県名に「東京都」と企業名に「株式会社」を含むものを抽出してDMを印刷するといった制御も可能です。

あらかじめ指定した条件での検索も簡単に行える
あらかじめ指定した条件での検索も簡単に行える

 FileMaker Proは、データの管理・運用に役立つさまざまな機能と、エンドユーザーにも分かりやすい操作性も兼ね備えているため、システムのデータ管理機能を簡単に構築できます。これにPHPを組み合わせてビジネスロジックやプレゼンテーションの処理を実装すれば、ユーザーに使いやすいWebシステムをすばやく作成できることでしょう。


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著者プロフィール

  • 岡田 匡(オカダ マサシ)

    岐阜県大垣市のソフトピアジャパンと名古屋市に拠点を置く、WebシステムとFileMakerソリューション開発の会社、株式会社ワークスペースの代表取締役。1998年にCGIプログラミングでショッピングカートシステムを初めて開発。2001年にショッピングカートと連携するネット通販の受注管理システムを手掛...

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