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Flash Builder 4によるデータ中心型開発

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ステップ2:Flash Builderでのモデルの構築

 Flash Builder 4では、「データ/サービス」パネルが新たに加わり、アプリケーションで使用するすべてのサーバーとサービスの管理と操作は、このパネルから集中的に行います。サービスパネルには、すべてのサービスで使用可能なすべての種類のデータと操作が、ツリービュー形式で表示されます。

 表示されているデータとサービスは、さまざまなソースから来ている可能性があります。例えば、あるものはColdFusionコンポーネントやPHPクラスであり、あるものはクラウドにホストされたサードパーティ製のRESTfulサービスであるかもしれません。しかし、それらがサーバー側でどのように実装されているかは、まったく意識する必要がありません。それらの結果をUIコンポーネントにバインドし、操作を呼び出すコードを作成するための、共通の方法が用意されているからです。

 使用するサービスを設定するために、Flash Builder 4はサービスをイントロスペクトし、ツリービューを自動的に作成します。Flash Builder 4で、データ/ColdFusion(またはサービスに使用したその他のテクノロジー)に接続を選択します。ColdFusionの場合は、サービスに使用する名前(例:EmployeeSvc)を入力し、ファイルシステム上のCFCを参照するだけで済みます。

 この手順は、サービスに使用しているテクノロジーに応じて多少異なります(例えば、Webサービスの場合はWSDLを指定します)。しかし、結果は常に同じです。Flash Builder 4は、サービスをイントロスペクトして、返される操作とデータ型を調べ、データ/サービスパネルにサービスのツリービューを作成します。

 必要な場合は、他のサービスを追加してツリービューを作成することも、表示されているサービスをアプリケーションで直ちに使用することもできます。ただし、サービスの操作が弱い型付けを使用している場合は、もう1段階の手順が必要です。弱い型付けの操作は、データを返しますが、データが何を表すかという情報を返しません。

 例えば、CFC関数がColdFusionのクエリーオブジェクトを返す場合、Flash Builder 4はレコードの集合を受け取りますが、その要素が製品なのか従業員なのか注文なのかは分かりません。単なるデータの集合です。この操作の結果をデータ型として参照するために、Flash Builder 4では、操作が返すデータの型を手動で設定できます。サーバー側で強い型付けを使用する場合や、Flash Builder 4のサンプル生成オプションを使用した場合、この手順は不要です。

 弱い型付けのサービス操作から返される型を設定するには、データ/サービスパネルで右クリックして、「戻り値の型を設定(Configure Return Type)」を選択します。これにより、サーバーからの弱い型付けのデータをFlexアプリケーションの強い型付けに対応付けるためのウィザードが起動します。ここでは、実際のデータサンプルを使用して、どのように型付けするかを指定できるので、操作が返すカスタムデータ型の名前を指定します。例えば、返されるレコードにEmployeeやSalesOrderといった名前を付けます。それから、データ型のフィールドとその形式を指定します。例えば、名前は文字列、従業員IDは数値のように指定します(図2)。

図2. 操作から返される型の設定
図2. 操作から返される型の設定

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ステップ3:UIコントロールへのサービスの接続

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この記事の著者

Sunil Bannur()

Adobe Flash Builderチームのシニアコンピューターサイエンティスト。Flash Builderチームに加わったのは2008年で、前職ではFlexの作図コンポーネントを担当していました。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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https://codezine.jp/article/detail/5180 2010/05/17 15:32

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