コードナゲット
こちらはASP.NET 4+VS 2010の環境でしか利用できない機能です。MVC 1では、ビュー側で<%= %>と、ASPやPHPの用な構文を使用していました。ASP.NET 4+VS 2010の環境では、<%: %>というコードナゲットが使用できるようになります。
このコードナゲットを使用することで、自動的にHTMLエンコードを実施します。つまり、MVC 1で使用していたHtml.Encode()というメソッドを使用せずに構文だけでエンコードができます。
<%-- VS 2008 + .NET 3.5 SP1、またはVS 2008 + MVC 2 --%> <%= Html.Encode(model.pub_id) %> <%-- VS 2010 + ASP.NET 4 --%> <%: model.pub_id %>
VS 2008+MVC 2の場合はHtml.Encode()を継続して使用することになりますが、VS 2010+MVC 2の場合は積極的に利用して行きましょう。
強い型付けヘルパーメソッド
MVC 2で強化された「強い型付けヘルパーメソッド」では、MVC 1で実現できなかったラムダ式を使用した記述ができるようになりました。
<%: Html.LabelFor(model => model.pub_id) %> <%: Html.TextBoxFor(model => model.pub_id) %>
出力例は次のとおりです。
<label for="pub_id">ID(Pub_ID)</label> <input id="pub_id" name="pub_id" type="text" value="" />
ラムダ式を使用し、要素の名前/IDなどがラムダ式で指定した値が表示されていることが確認できたかと思います。もちろん強い型付けがされているため、ViewPage上でインテリセンスも使用できます。
MVC 2の強い型付けヘルパーメソッドは、Html.XXXForメソッドとなります。
MVC 2から提供されている強い型付けヘルパーは次のとおりです。
- 入力コントロールヘルパー
- CheckBoxFor
- HiddenFor
- PasswordFor
- RadioButtonFor
- TextBoxFor
- TextAreaFor
- LabelFor
- DropDownListFor
- ListBoxFor
- 編集コントロールヘルパー
- EditorFor
- EditorForModel
- 表示コントロールヘルパー
- DisplayFor
- DisplayForModel
- DisplayTextFor
- 検証コントロールヘルパー
- Html.ValidationMessageFor
MVC 1から提供されていた[ビューの追加]ダイアログから追加されるビューも、MVC 2からは強い型付けヘルパーメソッドによる記載に修正されています。