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開発者に聞く!エンタープライズ向けRIA「Curl」の魅力と「Curl EXT」の有効性

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ユーザーエクスペリエンスのガイドラインを作成したい

今後の展開について教えてください

三野氏
時期は未定ですがユーザーエクスペリエンスのガイドラインの作成やそれにともなうUXコンポーネントを検討しています。Curlの優位性を活かすには、ユーザー視点に立った考え方や体制が必要だと考えています。また、ユーザーエクスペリエンスに対する要望をユーザーから引き出すよりも、Curlならではのユーザーエクスペリエンスを提案しユーザーのニーズを捉えていきたい。そのために、どんどんアイデアを出していきたいと思っています。

業務システムは、画面遷移、入力や検索といった単調なデザインになりがちですが、業務システム向けに、よりレベルの高いユーザーエクスペリエンスを提供していきたいですね。それを差別化ポイントとして、もっと上のレイヤー、アプリケーションに近いレベルで融合したフレームワークもオープンソースで提供していきたいと考えています。

さらに、パフォーマンスの面も重要なポイントです。業務で必要とされる数十万件のデータをどう見せるか、その実現には高いパフォーマンスが求められます。そして、高いパフォーマンスと共に複雑なものを求められるようになると重要になるのはバランスで、Curlに精通した高度な能力が必要になる場合もあります。
 

ロードマップとしては、どのような感じになりますか?

三野氏
戦略的には、クロスプラットフォームへの対応を進めていきます。すでにWindowsやMac、LinuxといったPC系は網羅しているので、これからはスマートフォンなどのモバイルへのニーズに、ユーザーエクスペリエンスも含めて応えていきます。モバイル向けは年内にリリース予定で、Curlを知らなかった人でも使ってもらえたらうれしいですね。

また、Curlはクライアント技術のイメージが強いと思いますが、今後はサーバソリューションも提供していきたいと考えています。さまざまなシステムと疎結合できる柔軟性もCurlの特徴ですから、サーバーサイドも含めることで生産性をさらに向上できます。他社製品とのコラボレーションや、ERPのパッケージや生産ラインのパッケージとの連携ということも考えています。

近い将来では、Curlをよく知っているギーク的なユーザーには、オープンソースのライブラリを選択して利用できる環境を提供し、ビギナーや簡単にアプリケーションを作りたい人にはオールインワンで提供していきたいですね。さらに、将来的な展望としてはクラウドでの運用も含めたトータルサービスを提供し、SCSならではのソリューションとして展開していくことになるでしょう。

ロードマップ 2011年度~2012年度
ロードマップ 2011年度~2012年度

求められる「モバイルへの対応」

直近ではモバイル対応でしょうか?

三野氏
一番はやはりモバイルですね。開発体制も現在デスクトップからモバイルにシフトしてきており、進んでおりますが課題もあります。

スターン氏
モバイルデバイスには、様々な機種があり、機種ごとに画面サイズやユーザインタフェースも異なります。また、マウスを使わない仮想的なタッチ入力が採用され、リソースやスペックも多様です。

小段氏
Curlには多くのユーザインタフェース用のAPIがありますが、現状のものを流用するのか、あるいは新しい機能が必要なのか、またその差はなんなのかは非常に悩むところですし、重要なことです。
三野氏
Curlではモバイル版として「Curl Lite」のコードネームで動いていますが、エンジンに実行エンジン(RTE)を積むわけではなく、Curlの開発環境からHTML5、CSS3、Javaスクリプトを出力してアプリケーションを生成する、いわゆる『Embedded Web View方式』という形でのモバイル対応になると思います。 何がデファクトになるかはまだ判断できませんが、リソースやアップデートサイクルの速さを考えると、結論としてはデファクトのHTML5に対応することになると思います。一方でパフォーマンスが求められる処理というのはPCで作業するはずですから、Curlそのもののパフォーマンスはさらに高速にしていきます。
 

最後に、それぞれメッセージをお願いします

三野氏
Curlの開発者を対象としたセミナーを実施しています。7月からはOSSを使った開発のハンズオンなどもやっていきます。また、開発者の講演も考えています。今はメニュー体系がありませんが、有償サポートの提供も考えています。その一方でコミュニティも充実させ、無償サポートとして利用できるようにしていきたいです。また、コミュニティのなかで開発者ブログも公開する予定ですので、開発状況などを告知したり、コードへのフィードバックをいただければと思います。
小段氏
エンドユーザ向けに、Curl EXTの機能をすべて見ることができるアプリケーション「Curl Pad」を作成しました。Curl Apps Galleryからダウンロードできるので、アニメーション画面遷移などお勧めの機能をぜひ実感してください。
スターン氏
開発者の方々には、ぜひOSSを広げて欲しいと思います。興味を持って中身を見て、どんどんコラボしていくことが刺激となり、より良い開発のアイデアを引き出していくことにもつながると思います。
 

ありがとうございました

 Curlの統合開発環境や、今回紹介したUIコンポーネント群「Curl EXT」は、住商情報システム株式会社のサイトより無料でダウンロードできる。これまでCurlに触れたことのない開発者は、ぜひ開発の柔軟性や生産性を体験してみてほしい。

参考資料

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この記事の著者

吉澤 亨史(ヨシザワ コウジ)

元自動車整備士。整備工場やガソリンスタンド所長などを経て、1996年にフリーランスライターとして独立。以後、雑誌やWebを中心に執筆活動を行う。パソコン、周辺機器、ソフトウェア、携帯電話、セキュリティ、エンタープライズ系など幅広い分野に対応。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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https://codezine.jp/article/detail/6017 2011/07/05 13:21

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