VMロールの利用手順
ここから、VMロールを利用するまでの手順を説明します。VMロールは、利用するまでに大きく3つの作業が必要です(図2)。ただし、将来はWindows Azure上で仮想マシンの作成ができるようになる予定です。
- オンプレミスのHyper-V上で仮想マシンを作成し、VMロール向けのコンポーネントをインストール
- 作成した仮想マシンをコマンドラインツールでWindows Azure上へアップロード
- アップロードした仮想マシンを使用するVMロールプロジェクトを配置して起動
VMロールイメージの作成
VMロールを利用するためには、Hyper-V環境でVHDイメージを作成します。Hyper-Vのコンソールから新規に仮想マシンを作成します。右の操作ペインから[新規]を選択します。
仮想マシンの新規作成ウィザードが表示されるため、ウィザードにしたがって仮想マシンの作成を進めていきます(図4)。仮想マシンの名前は任意でかまいません。
次に、ウィザードにしたがってメモリとネットワークの構成を行います(図5)。Windows Azureでは、ロールVMサイズによって使用できるメモリ量が違いますが、ここで指定するメモリ量は任意でかまいません。
仮想マシンの設定中にWindows Updateを利用するために、ネットワークはローカルエリア接続を構成します。単純にVMロールを動かすためだけの検証目的なら、接続しなくても特に問題はありません。
最後に仮想ハードディスクの構成とインストールオプションを設定します(図6)。仮想ハードディスクの作成では、[仮想ハードディスクを作成する]を選択し、VHDファイルの保存場所とサイズを指定します。使用するVMサイズによって、VHDファイルサイズの上限が決まっているため注意が必要です。今回は、Extra Small(XS)を利用するため、15GBを指定します。
インストールオプションでは、[ブートCD/DVD-ROMからオペレーティングシステムをインストールする]を選択し、適宜メディアもしくは、Windows Server 2008 R2のISOイメージファイルを指定します。
[完了]ボタンをクリックして仮想マシンの新規作成は完了です(図7)。