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特集記事

米Adobe社 Greg Rewis氏インタビュー
HTML5/CSS3、JavaScript - 新たなWebの到来

~ Dreamweaver CS 5.5からみるWebの新技術


Web技術のこれから

今後、HTML5で実装されていない機能やPhoneGapのようなフレームワークなど、注目の技術を教えてください。

 現状は、HTML5がどういう動きを見せるのかという最中にいるため、次に何が来るのかを予測するという以前に、今のHTML5という波が、まだまだ頂点まで達していないと感じています。今後、アプリケーションやデバイス、ブラウザなどが、広範囲にHTML5を活用できるようになる世界が、次にやってくる大きな流れの1つになるのではと思っています。

 私の話になりますが、職業柄大変出張が多いんですね。こういう仕事をしていると、飛行機に乗る前に何千ものWebブラウザのタブを開き、機内で読める準備をしてから飛行機に乗り込んだりします。しかし、いざ飛行機内で読み始めると、1つのWebサイトにリンクが貼ってあり、リンク先が読めない状態になりました。その時点で諦めるなら良いのですが、クリックしてしまった暁にはタブが全部消えてしまって、ブラウザからの「あなたはオフラインです」とともに、読もうと思っていた他のタブも全てパァになってしまいます。これが、今日のWebが抱える問題の1つだと思うのです。

 この問題は、HTML5のフィーチャーのオフラインストレージというものを使えば解決できるんです。すぐにでもブラウザに代用していただきたいんですけど、『なぜ技術があるのに活用されないのか]という問題を強く感じます。こういった、現状活用されていない技術こそが、次に来るのではないかと考えています。

 もう1つはローカルストレージの問題です。ローカルストレージとは、ブラウザの記憶機能を利用して情報を格納し、それを再利用して操作性を上げるという仕組みです。例えばAmazonでショッピングをしていて、「この靴はどうかな」と見るときに「靴のサイズはいくつですか?」と必ず聞かれるんです。もう40足もウェブサイト上であらゆる靴を見ているのに、毎回サイズを答えなければならない。ブラウザには記憶機能というものがあるはずなのに、それも使われていないということですよね。まずは、そういった基本的な問題点を解決し、基礎固めをしてから「次は何か」という大きな展望が開けてくるんではないかと思います。

 改めて考えてみると、Webの世界が立ち上がったのは1996年あたりでしょうか。皆さんが凄くWebに期待してわくわくしていた状態が5年位続いて、そのあとの7年間というのは低迷期だったと思うんです。それが改めて今回、Webが実はすごく楽しいんじゃないか、面白いんじゃないかという期待を持たせてくれる世界になってきたというのを強く感じています。

 トレンドということでさらに申し上げるなら、あらゆるモバイルデバイスがWebへの接続点を持っているだけでなく、今やテレビや車などにもWeb/インターネット接続というのが存在しているところでしょう。Webのプロとして、Webの中で何かを固執して作りこんでいる、作り上げていくという仕事をしている私のようなものにとって、今まではラップトップであればラップトップだけの世界といった限定された世界でのみしか、自分の作ったものを提供できませんでした。しかし今日、あらゆるデバイスへの接続性を持つ時代がやってきました。文字通りありとあらゆるところで自分の創作物を見せていく機会が広がり、いろいろな経験値を提供できるため、Webのプロとしてのエキサイティメントのわくわく感だったり高揚感を実感できるようになってきたのではないかと思っています。

端末を5台以上持ち歩き、世界各国で講演を行うGreg Rewis氏
端末を5台以上持ち歩き、世界各国で講演を行うGreg Rewis氏

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