そのほかの注意点
Developerは元々C/S環境を源流とする開発ツールで、Curlは、当初より「エンタープライズRIA」に取り組んでいる言語です。C/Sシステムから本格的なWebシステムへ移行するにあたり、いくつか考慮すべきことがあります。
排他制御について
C/S環境のシステムでは、悲観的排他制御を行うケースが見受けられますが、一般的なWebシステムでは、楽観的排他制御を用いるのが常道です。
セッション管理について
C/S環境のシステムにおけるDBとのセッションは、1システム利用者=DBセッションとなることがほとんどかと思いますが、Webシステムにおけるセッションは、以下の2つが存在し、1Webクライアント≠DBセッションです。
- クライアント・Webサーバ間のセッション
- Web(AP)サーバとDBサーバとのセッション
C/S環境のシステムにて一時領域にデータを書き込む際にクライアントのキーとしてDBセッションを用いている場合などは、WebのセッションIDを書き込むように変更するなどの考慮が必要です。
参考情報
マニュアル(ヘルプ)
Curlヘルプドキュメントは、Curl言語の記述方法やAPIの解説方法のほか、各種ツールも紹介しています。このヘルプドキュメント自体も、CurlのAPIで構築されています。
特筆すべきは、Curlのソースコードをその場で書いて確認できる機能です。ヘルプに記載されているサンプルコードのほとんどは、その場で実行することができます。また、ヘルプドキュメント自体がCurlのエディタとなっており、その場でコードのカスタマイズを行うことも可能です。
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Curlの開発者ガイドHTML版(上記の機能はありません)
Curl開発環境に付属しているCurlの開発者ガイドなどをhtmlに変換したページ
マニュアルは、体験版の開発ツールに同梱されています。ダウンロード先はこちらです。
困った際のトラブルシューティング
両者の言語ともに、サポートサービスは提供しているものの、Web上には一般的な知識として、Javaほどの情報量は出回っていません。Curlには、コミュニティサイトがあり、困った際はこちらに投稿することもできます。Curlを開発しているエンジニアが回答してくれることもあるため、非常に心強いです。
そのほかの公開サイト
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Curl Apps Gallery
Curlで作られたサンプルデモプログラムをWeb上にて公開。Curlの技術を使用したアプリケーションの投稿や、投稿されたアプリケーションの検索/実行/ダウンロードが可能
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Developer Center
Curl言語技術者向けサイト。Curlの逆引きリファレンス、Curlに関するよくある質問(FAQ)などの有用な情報を多数掲載
セミナー・トレーニング
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Curl WBT(Web Based Training)
E-learningツールを使用してオンラインでトレーニングを公開。時間や場所に制限されず、利用者の都合に合わせてトレーニングを進めることが可能
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各種セミナー・トレーニング情報
Curl導入検討から開発、運用に到る様々なフェーズをサポートする「Curl プロフェッショナルサービス」の情報はこちら