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ComponentZine(ComponentOne)

書式を持った文書をPDF化する.NET アプリケーションの作成

ComponentOne Studio Enterprise 2011JのPDF for .NETコンポーネントを使ったアプリケーションの作成

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フォームの作成

 では、C1PdfDocumentコントロールを使ってプログラムを作成しましょう。作成するプログラムは、業務連絡という定型文書をPDF文書として作成するアプリケーションです。

GUIのデザイン

 使用するコントロールは、Label、TextBox、GroupBox、Buttonです。文書を記述するコントロールにはRichTextBoxを使用し、記述したテキストの状態をそのままPDF文書にできるようにします。C1PdfDocumentコントロールは、ユーザーインターフェイスを持たず、プロセスだけを提供するため、フォームの外にレイアウトされます。

フォームのレイアウト
フォームのレイアウト

フォームに入力されたデータをPDF化する処理

 フォームに入力された内容を、コードでPDFドキュメントに作成していきます。トリガーのイベントハンドラはButtonコントロールのClickイベントハンドラです。処理は、次の順序で行います。

  1. フォームのLoadイベントハンドラで、TextBox「発行日」に当日の日付を入力
  2. ButtonのClickイベントハンドラで、PDFドキュメントのコンテンツを作成
  3. PDF文書のプロパティを作成
  4. RichTextBoxコントロールの入力内容を一度RTF形式でファイルに保存
  5. その内容を含めPDFファイルを作成
  6. 作成したPDFドキュメントを表示

 PDFドキュメントのコンテンツ作成には、独自のプロシージャ(メソッド)を使用します。

前準備

 まずは、発行日の日付入力と、テキストボックス「発行者」に入力があるとこの内容をテキストボックス「作成者」に入力する処理を作成します。日付はDateTimeクラスを使用し、yyyy年mm月dd日形式でTextBox「発行日」に入力します。テキストボックス「作成者」の入力は、テキストボックス「発行者のTextChangedイベントハンドラ」で行います。

Visual Basic
Imports System.IO

Public Class Form1

    Private Sub Form1_Load(sender As System.Object, e As System.EventArgs) Handles MyBase.Load
        TextBox_発行日.Text = DateTime.Today.Date.ToString("D")
    End Sub

    Private Sub TextBox_発行者_TextChanged(sender As System.Object, e As System.EventArgs) Handles TextBox_発行者.TextChanged
        TextBox_作成者.Text = TextBox_発行者.Text
    End Sub
C#
using System.IO;
namespace rtf_pdf_cs
{
    public partial class Form1 : Form
    {
        public Form1()
        {
            InitializeComponent();
        }

        private void Form1_Load(object sender, EventArgs e)
        {
            textBox_発行日.Text = DateTime.Today.Date.ToString("D");
        }

        private void textBox_発行者_TextChanged(object sender, EventArgs e)
        {
            textBox_作成者.Text = textBox_発行者.Text;
        }        

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まとめ

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この記事の著者

瀬戸 遥(セト ハルカ)

8ビットコンピュータの時代からBASICを使い、C言語を独習で学びWindows 3.1のフリーソフトを作成、NiftyServeのフォーラムなどで配布。Excel VBAとVisual Basic関連の解説書を中心に現在まで40冊以上の書籍を出版。近著に、「ExcelユーザーのためのAccess再...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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